環境整備2

2016-04-04 リリース

1年前に環境整備というコラムを書きましたが、

→環境整備

最近、介護施設を訪問することが増え、気づいたこともありまして、

追加を書きたくなりましたので、パート2を。

 

環境整備が大事であるということについては、

イエローハット創業者の鍵山秀三郎さんを筆頭に、

多くの経営者が、その大切さを語っておられます。

掃除の利点は、いろいろあるのですが、

一番は、「気づき力」が上がる、研ぎ澄まされるということでしょう。

常にきれいな、美しい状態に保たれているから、

ちょっとした汚れ、ゴミの存在に気がつく、気がつくから掃除する。

これが逆の状態、汚れているのをそのままにしておくと、

汚れに気づかず、放置され、どんどん悪化していく。

いわゆる「ブロークンウィンドウ」の状態になるわけです。

ブロークンウィンドウ理論とは、

「建物の窓が壊れているのを放置すると、誰も注意を払っていないという象徴になり、

やがて他の窓もまもなく全て壊される」というものです。

環境の乱れは心の乱れともいいます。

床や壁の汚れだけに限りません、車いすのフットサポートが当たって壁が破損していたり、

備品が修理されずにいたり、介護用品の傷みや劣化が進んでいたり、

こういった環境の中では、「まあいいか」という意識が蔓延していきます。

そして、気づき力の低下、注意力散漫を引き起こし、介護事故にもつながるのです。

 

職場のまとまりがない、一体感が感じられないという時、

まずは、環境整備から、取り組んで欲しいのです。

情報共有、人材育成、人事評価など、時間をかけないと成果が出ない課題はありますが、

環境整備は、すぐにできるのです。即効性があって、改善効果がみんなの目に見えるのです。

トップがやると決めたら、すぐに変えられます。

職場環境については、100点に限りなく近づけることができます。

トップが決めなくても、現場のスタッフでできるところから、キレイにしてみてください。

 

新年度が始まりました。新しく入ったスタッフもいることでしょう。

そんなスタッフを、がっかりさせないためにも、

職場環境100点を目指して、徹底的に取り組んでみましょう!

 

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