環境整備
快適職場づくりを考える上で必要なことは、
何よりも良好な人間関係である。
というのは、これまでに何度もこのコラムで取り上げています。
今回は、少し違った面から考えてみます。
それは、環境整備です。
施設も老朽化が進んでいたりすると、
空調機器の調子が悪く、温度調整ができなくなっていたり、
メンテナンスが行き届いてなかったりしていないでしょうか?
利用者の健康管理を考えた時、
室内の温度管理や湿度管理は、非常に大切なことだと思うのですが、
大規模な工事が必要になる等、できない理由を並べて、そのままにしている
施設が多いと感じます。
そんな状況で「利用者の健康と安全に配慮してください」といくら唱えても
現場では、何の説得力もありません。かえって反感を買っていることでしょう。
スタッフはトップが言っていることよりもやっていることを見ているのです。
次はパソコンです。
パソコンは、XPからアップグレードしていますか?
ネット環境は整っていますか?
介護の現場において、業務の効率化は最重要課題です。
利用者と直接関わる部分については、単純に効率化できるものではありません。
しかし、業務記録については、徹底的に効率化を図ることができるのです。
そんな中で、パソコンの動作が遅かったり、フリーズしたりでは、
効率化どころではありませんし、全く必要ないストレスすら味わうことになります。
そして、介護負担を軽減できる介護機器の活用です。
利用者の安全確保、スタッフの負担軽減のためにも、積極的に導入して下さい。
今、私が注目しているのは、サイバーダイン株式会社の介護支援用HALです。
この機器を、腰に装着して移乗介助などを行うと、モーターが動いて
持ち上げる力の最大40%を補助してくれるのです。
以前から研究開発されているのは知っていましたが、
遂に実用化されました!
既に秋田県と千葉県の介護施設で利用されているそうです。
愛媛の施設でも早く導入されてくると良いですね。
今回は特に気になる3つの環境整備を取り上げました。
スタッフが働きやすい環境づくりに最大限努めていく。
これも、人材確保していく上で、大切な戦略のひとつです。