一石三鳥の人事評価~成功のカギはA評価にあり~

2023-09-14 リリース

 

事業所の数だけ評価シートがある

多くの事業所で行われている人事考課。

それは、弊社でもよく相談を受けるトピックですが、一つの共通の悩みが浮かび上がってきます。

「事業所の数だけ評価シートがある!」

実際、私たちはさまざまなパターンの評価項目に取り組んできました。

その中には、なんと100項目近くもある評価項目が含まれるケースもありました。

考課の際、上司と部下が向き合って100項目を点検するなんて、考えただけでゾッとしますね(笑)。

さらに、ほとんどの場合、評価が次のような声につながることが多いです。

「機能していない」

「評価の仕方が難しい」

「人によって評価差が大きい」

特に評価が難しいのは、点数化に関するものでしょう。

10点評価で6点と7点の違いを明確に説明するのは、部下から問われてもほぼ不可能でしょう(笑)。

不思議なことに、このような難しい評価に時間を費やして面談を行い、

結果として双方に不満が残るだけの状況を招いてしまっている点があります。

そして、評価項目の見直しも滞りがちです。

 

シンプルが一番

それでは、評価方法について考えてみましょう。評価方法を複雑にしすぎることは必要ありません。

シンプルなABCの3段階評価で十分です。

例えば、「礼儀正しく接する」という項目なら、できていればB、できていなければCと評価します。

ここまでは、ほとんど問題ありません。

ポイントはA評価です。

A評価は、他者に指導や働きかけをしているかどうかを評価基準にします。

より具体的な評価基準については、ここでは触れませんが(笑)、

指導できるかどうかという評価基準は、自己評価においても他者評価においても、かなり有効です。

そもそも、評価の目的は人材育成です。組織は常に将来のリーダーを育てていく必要があります。

リーダーに求められるスキルは、部下を育て、指導することです。

評価において「指導する」という項目に全員が意識を向ければ、

「わかりやすい人事考課」と「リーダー予備軍育成」が同時に実現し、

さらに「全員で新人を育てる」という職場の文化を築くことにもつながります。

一石三鳥の機能を持つ人事考課の導入を検討してみませんか?

それが、より効果的な評価と人材育成の一助となることでしょう。

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