集合型研修でわかる事業所の力

2016-06-20 リリース

複数の介護事業所の職員が集まって介護知識を学んだりや事例検討を行ったりする集合型研修。

比較的、多くの事業所が参加しやすい研修の形です。

そういった研修では、参加者が小グループに分かれて、

自分の事業所ではこんな事をやっていると、みんながオープンに話し合ったりします。

 

この時に、露呈してしまうのが、所属している事業所の実力なのです。

自信を持って、そのグループをリードするように発言ができる事業所の職員と、

あまり積極的に話の輪に入ることができず、受け身的に聞いているだけの事業所の職員。

それは、自社の手の内を明かさないというような後ろ向きな理由ではなく、

自分には、わからないので、ひたすら教えを乞う姿勢であったり、

自分のやり方に不安があるから自信を持って発言できないという場合が殆どです。

情報交換型の集合研修に参加した後で、

自信満々で帰ってくる職員と自信を失って帰ってくる職員

自分が勤めている職場に誇りが持てるかどうかが明確にわかる瞬間です。

自社のサービスレベルが、他事業所と比べて、相対的に低いと感じた時、

参加した職員は自分の職場に対する自信が持てなくなるのです!

 

飲食店やホテルなどの接客業では、

お客として、そのサービスを直に体験し、良い点を参考にすることができますが、

介護業界では、職員が他の施設の様子を見学はできても、

自分がサービスを直接体験するというのは、なかなか難しいという状況があります。

そういった状況であるからこそ、集合型研修で、様々な施設のリーダーが集まり、

自分達が提供しているサービスについて互いに話し合うことは、貴重な体験となるのです。

そして、自分の施設内では、「優秀である」と評価されていた自分が、

他施設と一緒になったら、皆についていけない残念な自分に出会ったりするのです。

当然、これとは全く逆になるケースもありますよね。

自分の施設は、周りから比較すると、結構レベルが高いなと感じられる嬉しい誤算です。

こちらが、まさに目指すべき姿ですね。職員が自分の職場に誇りを持てるのです。

 

こういった体験を、成長のきっかけにできるかどうかは、個人のモチベーションによりますが、

奮起を促すためには、必要な経験ではないかと思います。

今度、あなたの事業所のスタッフが集合型研修に参加したら、

特に管理職の方は、ぜひ参加した感想を聴いてみてください。

笑顔を交えて楽しそうに研修内容を伝えてくれるのか、

それとも、不機嫌そうに、口数も少なく伝えてくれるのか、

さて、あなたの事業所はどちらでしょうか?

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