人の成長が会社の成長

2016-06-13 リリース

ねぎしフードサービスさんの続きです。

「自分達で考え、自分達のために働く店」という経営コンセプトがあるのですが、

このコンセプトは、介護事業所の方が、最高にピッタリくると思うのです。

介護は、長い人生の中で、誰もが一度はお世話になる可能性があります。

それは、自分だけでなく、自分の周りの人、家族であったり、

自分がお世話になった人であったりするわけです。

ですから、

「自分達で、より良い介護の在り方を考えて、

自分や周りの人たちのために、より良い介護施設をつくる!」

と、言い換えることができるのです。

一般企業の場合は、良くも悪くも、利己的なイメージが出てしまうのですが、

同じようなコンセプトでも、介護事業所が掲げると、

利他的で、世のため、人のためというイメージになります。

これは、介護業界ならではの強みですよね。堂々と掲げることができます。

 

話を戻して、ねぎしさんは、スタッフが総出で街の掃除を行っています。

これは、地域へのお役立ちと同時に、店のPRにもなりますし、

さらに、スタッフ同士も何気ない会話を通じて、交流が深まり、一体感も高まるというように、

一石二鳥どころか三鳥、四鳥の相乗効果があります。

スタッフ同士の良い関係がベースになって、異なる店舗間でアルバイトの手配を協力して

できるようになったとのことです。こういった人材手配のやり方も参考になります。

良い人間関係、チーム力はそのまま店舗力に繋がるというわけです。

 

街の掃除をやろうというくらいですから、店舗の清潔を保つことにも工夫があります。

30名の店長同士が、それぞれの店の清潔さを評価し合っており、

上位の店舗には「賞金」が、下位の店舗には「ぞうきん」が手渡されるそうです(笑)

こんな茶目っ気も、現場からの発案なんでしょうね。

 

こういった仕組みづくりを、定着させるのに10年はかかる。

でも、やがて社風になり、それが人を育てる。

人の能力に大差はない、ただ、人を信じる経営には勇気がいる。

信じてもらったスタッフが自分で判断、実行できるのが一番嬉しい。

人を成長させることで、会社を成長させる!

地道なことを、着実に積み重ねて、人と事業を成長させてきた根岸榮治社長の言葉の数々は、

介護事業所の経営においても、大いに参考にできると思います。

 

Copyright© 2024 (株)グッドコミュニケーション|愛媛県松山市の産業カウンセラー All Rights Reserved.