男介の世代
2014-06-29 リリース
2013年の高齢社会白書によりますと、
あなたが要介護状態になった時、誰に介護を頼みたいですか?
と団塊世代に尋ねると、1位は配偶者、つまり妻、夫であり、
子の配偶者、いわゆるお嫁さんに介護を頼みたいと答えた方は1%未満だったそうです。
核家族化が進み、家族をつなぐ絆が細くなった影響かもしれません。
一昔前でしたら、家族介護のメインはお嫁さんであり、妻や娘でした。
しかし、今は、女性の社会進出が増え、主婦の方も何らかのお仕事をしています。
女性の手が借りられないとすると、
年老いた家族の介護を誰がするようになるのでしょうか?
当然ながら、夫や息子が介護に携わることになってくる訳です。
データで見ても、男性介護者の割合が平成に入ったあたりから
確実に上昇してきています。
つまり男介の世代に入ってきたのです。
特に、今後は少子化の影響で長男長女同士の結婚が多く、
それぞれの両親が80代から90代に達した時、
4人の親の同時多発介護が発生する可能性が高くなるといわれています。
こうなってきますと、ありとあらゆる手が必要とされてきます。
孫の手も、増えてくることでしょう。
介護業界は、そういった家族介護をしている方々に対して
心身両面にわたり、しっかり支援していかねばなりません。
一方で、一般企業の側も、そういった状況が、これから起こってくる
ということを念頭に置いた上で、仕事をやめなくても家族介護ができるような
職場環境の整備をしていく必要があると思います。
男介の世代、これから真剣に考えていかなければならない課題です。
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