名刺が無いんです…

2015-11-16 リリース

介護業界における不思議なことの一つに、

スタッフが名刺を持っていないことがあります。

なぜでしょうね~、本当に不思議です。

 

管理職の集合研修の休憩中や終了後に、個別に質問を受けることがあります。

一通りお話を伺ったあとで、挨拶代わりに、名刺をこちらが渡しますと、

気まずそうに、「ごめんなさい。私、名刺が無いんです…」

こんなやりとりを、何度も経験しました。これからもあると思います。

 

一昔(二昔?)前なら、名刺は100枚単位で注文し、プラスチックのケースに入ったものが

渡されていました。

金額でいうなら2~3千円程度でしょうか。

名刺を配るのが仕事の営業でしたら、100枚などあっという間に無くなってしまいますが、

それ以外の職種なら、持て余してしまう枚数かもしれません。

使い切らないから、もったいないという声があがることでしょう。

しかし、パソコン全盛の今は、専用のシートを購入すれば、1枚単位から名刺を印刷することができます。

会社の全スタッフに名刺を作ってあげることなど、簡単にできるのです。

 

スタッフのモチベーションを支える要素の一つが、「帰属意識」です。

「この会社で、この職場で働けることを誇りに思う!」

本来なら、誇りに思ってもらうにはどうしたら良いのかという、

よりハイレベルな話をしなければならないのに、

「私はこの会社の一員である」という帰属意識を

最もわかりやすく伝えられる名刺を、全スタッフに用意しましょう!

というところから、始めなければなりません。

これまでの研修で、この話をして、反論されたことはありません(笑)。

むしろ、「さっそくやってみます」という感想をいただく話の一つです。

でも、実際に実行できる事業所は少ないんですね~。

だから、冒頭の場面が何度も繰り返されるのです。

繰り返される限り、私は、声を大にして、言い続ける覚悟です。

「どうぞ、大切なスタッフのみなさんに名刺を作ってあげて下さい!」

 

Copyright© 2024 (株)グッドコミュニケーション|愛媛県松山市の産業カウンセラー All Rights Reserved.