名刺が無いんです…
介護業界における不思議なことの一つに、
スタッフが名刺を持っていないことがあります。
なぜでしょうね~、本当に不思議です。
管理職の集合研修の休憩中や終了後に、個別に質問を受けることがあります。
一通りお話を伺ったあとで、挨拶代わりに、名刺をこちらが渡しますと、
気まずそうに、「ごめんなさい。私、名刺が無いんです…」
こんなやりとりを、何度も経験しました。これからもあると思います。
一昔(二昔?)前なら、名刺は100枚単位で注文し、プラスチックのケースに入ったものが
渡されていました。
金額でいうなら2~3千円程度でしょうか。
名刺を配るのが仕事の営業でしたら、100枚などあっという間に無くなってしまいますが、
それ以外の職種なら、持て余してしまう枚数かもしれません。
使い切らないから、もったいないという声があがることでしょう。
しかし、パソコン全盛の今は、専用のシートを購入すれば、1枚単位から名刺を印刷することができます。
会社の全スタッフに名刺を作ってあげることなど、簡単にできるのです。
スタッフのモチベーションを支える要素の一つが、「帰属意識」です。
「この会社で、この職場で働けることを誇りに思う!」
本来なら、誇りに思ってもらうにはどうしたら良いのかという、
よりハイレベルな話をしなければならないのに、
「私はこの会社の一員である」という帰属意識を
最もわかりやすく伝えられる名刺を、全スタッフに用意しましょう!
というところから、始めなければなりません。
これまでの研修で、この話をして、反論されたことはありません(笑)。
むしろ、「さっそくやってみます」という感想をいただく話の一つです。
でも、実際に実行できる事業所は少ないんですね~。
だから、冒頭の場面が何度も繰り返されるのです。
繰り返される限り、私は、声を大にして、言い続ける覚悟です。
「どうぞ、大切なスタッフのみなさんに名刺を作ってあげて下さい!」