こんな送迎は嫌だ!

2020-08-26 リリース

デイサービスやショートステイなど、利用者を車で送迎する場面、

福祉業界ではよくみられる光景ですよね。

そこで、最近気になったことを、みなさんに問いかけてみたいと思います。

 

助手席や後部座席に、利用者に乗っていただく時、

ドアの開け閉め、特に閉める時、

「ドア閉めさせていただきますね」「ドア閉めますね」

といった声掛けを必ずしているでしょうか?

そして、

ドアは大きな音を立てないよう、

手を添えて、静かに丁寧に閉めているでしょうか?

 

利用者の手や服を挟んでしまうという危険もあるので、

助手席や後部座席の場合は、比較的できていることが多いと思うのですが、

問題は、福祉車両で、利用者が乗られた車椅子を載せる場面です。

車椅子を安全に載せることができたあと、

車の後部ドアを閉める時に、

大きな音を立てて閉めていないでしょうか?

 

日常生活の中で、そういった送迎の場面に出会うこともよくあるのですが、

利用者が乗っているのに、大きな音をバーンとたてて、

勢いよく閉めていることが多いのが、非常に気になるんですよね。

 

私は最初の就職先で、商品を車に乗せて運ぶ時に、

後部ドアを勢いよく音を立てて閉めると、

「大切な商品が入っているのだから、丁寧に閉めるように!」

と先輩から厳しく注意されたことがあります。

ちなみに商品ですが、取り扱い注意の精密機械というわけではなく、

普通の玄関マットやモップです。

ドアをバーンと閉めたところで、商品が傷むわけでも、

商品が「うるさいなぁ」と文句をいうわけでもありません。

追い打ちをかけるように、先輩は、

「車も、1日何十回もそんな閉め方されたらドアが傷むのも早い、

みんなが使う会社の車なのだから、丁寧に扱いなさい」と。

さらに、

「でも、一番大事なことは、商品や営業車を雑に扱っているあなたのことを

お客さんが見たらどう思うかな?」

当時は、まあ細かいことをいう先輩だなと反発も感じましたが、

でも、言っていることは、まさに正論であり、営業の経験を積んでいくと、

その言葉の意味が、だんだんとわかってきまして、

結局、後から入ってきた後輩にも、同じことを伝えている自分がいました。

 

さて、話を戻しまして、利用者の送迎です。

中に乗っているのは、商品ではなく、人間なのです、お客様なのです。

さらに、高齢者で、介護を必要としている方なのです。

細心の注意と配慮が必要とされるのです。

それなのに、大きな音でバーンとドアを閉める…

ありえません。驚き、あきれを通り越して、怒りを感じます。

 

感じ方は人それぞれですから、それを見て何も感じない人、利用者、家族もいるかもしれません。

その一方で、私のような見方をしている人も少なからずいると思います。

ただ間違いなく言えることは、

丁寧にドアを閉めている姿を見て、気分を害する人はいないと思います。

自分の事業所の送迎姿勢がどうなっているか、早急にチェックしてみることをお勧めします。

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