20万人減少
今朝の愛媛新聞1面「子育て応援企業500超」の見出しから始まって
テレビをつければNHKでホワイト企業の特集、
引き続き始まった日曜討論では「日本の将来どうなる人口減少社会」と立て続けに
職場環境や人材確保、育成に関わるテーマが目白押しでした。
私自身が、こういったテーマに向けてアンテナは立てているとはいえ、
朝から、ここまで続けられると、
世の中がようやく人口減少社会に目を向け始めたのかなと意識せざるを得ません。
今年発表された総務省調査によると日本の総人口は1年間で21万7千人の減少、
20万人の減少は3年連続で、わずか3年にして愛媛県の全就業人口が失われたことになります。
これに加えて、1年間で約10万人の就業者が親の介護を理由に離職しています。
そのような状況で、介護業界は今後の要介護者を支えるため、
新たに100万人の介護職員を必要としているのです。
それが、どれだけ困難なことか、おわかりいただけるでしょうか?
どこの業界にもいえることですが、これからの人材確保は、
いかにして従業員満足度を高め、定着率を高めるかが最大の焦点となります。
一昔前なら、従業員満足には、福利厚生を充実させることのように考えられていたかもしれませんが、
今は、人材確保という問題は、企業の存在をかけた経営戦略そのものなのです。
どれだけ立派な職場環境を整えても、人が集まらなければ事業の存続はできないのです。
状況だけでみると、これは危機的状況ではありますが、そのことに早く気づき、
行動を起こした企業は生き残ることができるのです。
これだけ世の中の変化が起こる時は、これまでの強みが、弱みになったり、
逆に弱みが強みになるなどの逆転現象が起こります。
つまり、ピンチがチャンスにもなるのです。
大変な時とは、大きな変化が求められる時です。
そして勝者は常に少数です。周りと同じ事をしていたのでは、勝者になれません。
既に始まっている大きな変化に対応するため、勇気を持って行動することが求められています。