職員の心を一発で掴む
1分間のアンケート
1分間のアンケートに回答してもらえば、職員の心が一発で掴める可能性があります。
こんな質問を職員にするのです。
質問1:あなたは、大切な友人にわが社で一緒に働くことを奨めたいと思いますか?
10点(最高)から 0点(最低)までの間で点数で回答してください。
質問2:そう思う最大の理由を書いてください。
このアンケートは、非常にシンプルかつ本質を突いていると思うんですよね。
一般のサービス業では、様々な形でアンケートをとることが多いです。
顧客満足度アンケートは、どこでもやっていますよね。
ネット販売のレビューが、購買に大きな影響を与えるというのは常識で、
これは、みなさんも参考にすることが多いことでしょう。
商品を買った人の満足度に相当するものは、介護業界でいえば、介護サービスに対する満足度ですね。
利用者さん本人に直接伺うことも大事ですが、家族の声もぜひ聞いて欲しいですね。
意外な声がたくさん聞けると思います。
顧客満足度の前に
でも、今回取り上げるのは、顧客満足度アンケートの前に、更に大事だといわれる
従業員満足度アンケートです。
顧客満足が先が、従業員満足が先かと、様々な意見があると思うのですが、
私は従業員満足が優先すると考えています。
理由はシンプルです。サービスを提供するのは従業員ですから、
その従業員が不満足な状態では、心のこもった良いサービスなどできるはずがないと思うからです。
それで、冒頭のアンケートになる訳ですが、
経営者側から職員に聞くのも結構勇気がいると思うんですよね。
実際、このアンケートをすぐ実施できる職場なら、それ程悪い職場ではないと思います。
だって、ある程度自信が無いと、聞けませんからね。
従業員満足度アンケートの意義は、実は実施する前から始まっているわけです。
アンケートができるか、できないか?
ここは最初の分岐点ですね。
次に、経営者側は、質問2の予測もして欲しいと思います。
何が理由で、うちの職員さん達は頑張ってくれているのだろうと。
良くも悪くも、大体間違っている場合が多いようですが(笑)
一番のポイントは
そして一番大事なことは、こういったアンケートに対して
どれだけ真剣に、素直に、率直に解答してくれる
職員さんがいるかどうかということです。
これは、労使の信頼関係があるかどうかということです。
様々な声が集まれば、メリットを強化したり、デメリットを改善したりできるのですが、
集まらなければ、どこから手を付けていけば良いのかすらわかりません。
多くの声が集まったら、それらの声に真摯に向き合い、より良い職場づくりに活かしてください。