現場に立てば見える

2015-09-07 リリース

介護施設を訪ねますと、ユニットリーダーの方々のお悩みをよく聴きます。

人間関係の難しさが一番で、二番目に来るのが、人員不足によるモチベーションの低下です。

良好な人間関係づくりにつきましては、過去の膨大な(!)コラムを参考にしていただくとして、

今回は、スタッフ不足で困っている現場での対策について考えてみましょう。

 

現場を管理している、ユニットリーダーが、最初にできることは、ユニット全体が忙しい時、

自分は動かずに、ユニット内のスタッフ全員の動きを、10分以上観察することです。

自分が動かないということが、最重要ポイントです。

スタッフからは、「何もしないのなら手伝ってください」と、文句の一つも出ると思いますが(笑)、

そんなことは、気にせず、観察して欲しいのです。

自分が仕事をしていては、全体の動きを管理することができません。

1日8時間の労働時間の中で、1割程度、全体の観察に当てても、大した問題ではありません。

ユニットリーダーが全体をしっかり把握することで、

個々のムダな動きを無くし、効率良くサービスを提供できるようになる。

こちらの方が、はるかに大事なのです。

 

そして、ここからです。

観察すると、いろいろな事に気づくと思います。

ムダな作業、ムラのある作業、ムリな作業、無意味な作業…

誰が良い、悪いというのではなく、発生している事実を冷静に1つずつ記録して下さい。

「人」を管理するのではありません、「事」を管理するのです。

そして、どうしたらムダがなくなるかを、徹底的に考えます。

発生している問題について、なぜを5回繰り返せば、本質に辿り着くことができます。

最終的に、スタッフみんなが楽に仕事ができるよう改善します。

こうした地道な改善を1つずつ積み重ねていくことが、

現場に変化を与え、現場のモチベーションアップにもつながり、

同時にスタッフの生産性を高めることにつながっていくのです。

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