効果的な福利厚生とは

2015-09-14 リリース

会社が人材の確保・定着、勤労意欲・作業能率向上などの効果を期待して、

従業員とその家族に対して提供する制度が福利厚生制度です。

人材確保が喫緊の課題である介護業界においては、

他業界と差別化を図る意味でも、積極的に取り組んでいかなければなりません。

子育て中の従業員を支える仕組みとして、施設内保育所があれば、ベストなのですが、

基本的には少子化のため、まとまった保育人数が確保できず、運営が難しいと聞きます。

一つの事業体の単独運営が難しいなら、複数の事業体で共同運営してみる!

既存の組織体に乗っかる!民間保育施設と提携して保育費を割り引いてもらったり補助したりする!

色々と解決すべき課題も多いと思いのですが、追い込まれてからするのではなく、

(既に切迫してますが…)、やれることは、全て前倒しでやるべきだと思います。

 

こういった事業所をあげての大きい取り組みに並行して、

すぐできる福利厚生制度を提案します。

それは、松山市の地域経済課が行っている勤労者福祉サービスセンター(通称ワークコム松山)です。

大手企業が契約するような福利厚生制度ではなく、松山市の地域に根ざした福利厚生なので、

実際に利用する従業員側からみれば、お得感もあり、利用率、満足度共に非常に高いのです。

出産、入学、成人、永年勤続、見舞金などの慶弔はもとより、

健康診断、長距離バス、メガネ、各種講座、宿泊、レクリエーション、温泉、カラオケ等に対して、

それぞれ割引制度や助成金の支給があり、

会費を払っても十分お釣りが出る程の福利厚生を、従業員のみなさんに提供することができます。

福利厚生のサービスパックは大小様々ありますが、従業員の人が利用してくれなければ

何の意味もありません。利用率がどれ位あるかというのは、把握しておく必要があると思います。

 

このワークコム松山は、当然ながら松山市の事業所に限られるのですが、

他の自治体でも同じような制度があるかもしれませんし、

もしなければ、事業所内で同じような形の福利厚生サービスを作ればいいのです。

この事業所で働いているから、温泉が割引になるとか、カラオケが割引になる、食事が割引になる

というような、地元のサービスがお得に利用できる、地産地消の福利厚生制度を作ってみましょう。

10円の違いで、食料品の購入を考えるやりくり上手な主婦にとっては、

1回何千円割引になるといった福利厚生より、1回200円割引とかの方が、

使わなければ損と思わせる、利用価値の高い福利厚生になるのです。

同じ金額を支払うのなら、どちらがより効果的なのか、利用実態に合わせて

しっかり検討する必要がありますよ!

 

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