出店戦略

2016-06-06 リリース

今回は出店戦略について、他業種から学んでみたいと思います。

不況と言われる状況にあっても、それぞれの業界で、

圧倒的に成果を出している会社が、必ずあります。

そして、そういった会社の経営方針、戦略を、マネすればいいのです。

他業界から介護業界が学べることはたくさんあります。

特に飲食業界は、人材確保が難しい上に、定着率も低いという点が介護業界と良く似ています。

ありがたいことに、そういった困難を乗り越えて成功している会社というのは、

テレビの情報番組等で取り上げられて、

その成長の仕組みを、わかりやすく丁寧に説明してくれるので、大変勉強になります。

 

そんな中から、今回紹介したいのは、「ねぎしフードサービス」という会社です。

→ホームページもぜひ見て下さい。

牛たん、とろろ、麦めしのセットを爆発的にヒットさせた飲食店で、

東京を中心に35店舗、56億円、坪あたり売上高2000万円は飲食店第1位、

2011年には日本経営品質賞を受賞しているという凄い会社です。

「100年企業への人財共育と風土づくり」というビジョンで経営されています。

このビジョンだけでも、社長の想いが十分に伝わってきます!

成長の仕組みは、たくさんあるのですが、私が一番印象に残っているのが、

その出店戦略です。

人材優先出店という考え方から、原則として1年1店舗の出店しかしないのです。

勢いに任せて、次から次へと出店するのではなく、

質の高い良い店で、地域社会にお役立ちするためには、

人の成長を待って出店しなければならないという信念なのです。

 

例えば、食事中のお客さんが、ちょっと席を外して、店外で携帯電話で話をする、

しばらくして、電話が終わり席に戻ると、すぐに店員がそばに来て、

「スープとご飯を温めましょうか?」と声をかけてくる…こんなサービスが随所で見られます。

ちょっとしたことですが、こんな接客が自然にできるのは、相当ハイレベルです。感動します。

私自身が受けたこともなければ、見たこともないサービスです。

 

接客の根本は人であり、人で始まり人で終わる。

料理の味は、どの店も究めてくるから、差別化が難しい、

だから、徹底して人づくりにこだわるそうです。

過去には、スタッフの引き抜きで、苦労されたこともあったようですが、

お金で動くスタッフは、また次のお金で動くということで、

原因を人に求めず、経営者である自分に原因があると、気づいた時、

明確なビジョンがないままに、売上目標だけを求める経営から、

「スタッフが自分達で考え、自分達のために働く店づくり」に方向転換したそうです。

そして、今では、店長30人が経営方針、経営計画を決めるという組織になっています。

「会社経営を他人事でなく、我が事としてとらえ、自分達で考えて動ける組織になった。

責任は重いが、やりがいが圧倒的に違う!」という若い店長のインタビューが印象的でした。

 

番組の中で、印象に残った部分を、断片的にお伝えしただけですが、

1回ではその魅力を伝えきれません。また、次回に続けます。

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