入社記念日
職場の人間関係を良くする声かけとして、
「ありがとう」「頑張ってますね」「おめでとう」「うれしい」「助かりました」
という5つの言葉をどんどん使いましょう!
5つまとめて、「アリ・ガ・オ・ウ・タ」と覚えて下さいとお願いしています。
私の研修では、定番のように話す内容ですので、
このコラムでもとっくに取り上げているモノと思っていましたが、
取り上げていませんでした(汗)
最近、新たに閃いた活用方法があるので、今さらではありますが、
改めて披露させて頂きます。
さて、今回は「おめでとう」に関する話です。
「おめでとう」という言葉は、介護施設では、比較的良く聞かれる言葉です。
なぜなら、利用者の誕生日をお祝いするからです。
ほぼ100%の事業所で、「おめでとう」が飛び交っていることでしょう。
ところが、スタッフの誕生日に対して「おめでとう」とお祝いしているか尋ねますと、
殆どの事業所が、やっていないと答えます。
何か寂しいですよね。
人に喜びを与えるばかりでは、エネルギーも枯渇してきます。
たまには、喜びをもらって、エネルギーを補充することが必要です。
また、スタッフ間だけでなく、利用者からスタッフに
「おめでとう」を伝える場面があってもいいと思うのです。
もらうばかりでなく、与えられるということが、やりがいや生きがいに繋がるのですから。
経営者からは、高価でなくてもいいので、ちょっとしたプレゼントを渡せるといいですね。
日頃の仕事ぶりへの感謝のメッセージと共に、「おめでとう」を伝えて欲しいです。
さて、今回は、誕生日に加えて「入社日」もお祝いしてみませんかという提案です!
「〇〇さんは、今日で入社3年目になります。おめでとうございます。そしてありがとうございます」
と、みんなが集まる朝礼などで伝えるのです。
みんなから一斉に「おめでとう!」そして、拍手もすると更に盛り上がりますね。
入社日を、みんなでお祝いすることにより、
帰属意識や一体感、自己肯定感が高まると同時に、自分自身のふりかえりにも自然に繋がります。
年数を重ねる毎に、自分のこれまでの仕事ぶりと向き合う機会になると思うのです。
成長の節目というのは、非常に大事です。
1年に1回、自分の成長を意識する、そういった機会がなければ、
日々何の刺激も無いまま、ダラダラと1年過ごしてしまうことになるのです。
特に、仕事に慣れてきたベテラン職員さんは、気をつけて欲しいところです。
7年目と8年目の自分への気づきがどれだけ違うモノになっているのか?
殆ど変わらないのか、成長を実感しているのか、この1年の差は大きいですよ。
さあ、スタッフ全員の入社日をカレンダーに書き込んで、
さっそく来月から「入社おめでとう!」を始めてみましょう。