全体会議の参加率

2016-02-01 リリース

組織の一体感や連帯感を図る指標となるものが、参加率です。

全体会議、ユニット会議、各種委員会、納涼祭等の公式な集まりと、

歓迎会、暑気払い、忘年会等の非公式な集まり。

例えば100名の職員がいて、何名が参加するのか?参加させることができるのか?

 

ひとたび、事業所からの参加要請があれば、

何も言わなくても、参加してくれる人、お願いしたら参加してくれる人、いつも参加しない人、

仕事かプライベートか、損か得か、義務か権利か、様々な価値観の中で、それぞれが選択しています。

理由は、100人いれば100通りあると思いますが、

もし、参加率が8割を割ってくるようなら、その組織は、全体が機能していない可能性があります。

8割を超えるためには、主催者と参加者、双方に意識と行動を変える必要があります。

 

まず主催者側ですが、全体会議のように、

全員参加を目的とする集まりなら、最低2回は開催するべきです。

そもそも、全体会議や忘年会など、1回で集めるという考え方に無理があるのです。

主催者側の都合です。参加者数より会を行うことが目的になっているからでしょう。

参加する側の視点が欠けています。

しかし、現場で話を聞いてみると、殆どが1回開催です。

裏返せば、最初から全員集めようと思っていない、あきらめている、

つまり本気ではないということです!

本気でないから、内容もつまらない。つまらないから、人が集まらない。

悪循環です…。

 

次に、主催者側は年間の開催予定を先に決めて全員に告知しておくことです。

そして、あらかじめ全員に予定を入れておいてもらうのです。

普通の人で、3ヶ月とか半年先の予定が埋まっている方は、そうそういないでしょう(笑)

これで、外堀を埋めておきます。基本的に突発事項しか参加を断る理由がなくなります。

開催時間も、配慮が必要です。全員が参加できるような時間帯を考えてみましょう。

 

そして、最も大事な点は、参加したことを評価に反映させるということです。

会に参加したのか、不参加だったのか、

これほど明確で、判断に困らない評価基準はありません。

みんなに合わせていくという「協調性」

当然のように求められる資質ですが、最重視すべき評価項目ではないでしょうか?

やってもやらなくても、評価されないのなら、やらなくなるのが人間です。

当たり前のことを当たり前にやってくれる職員さんをしっかり評価して欲しいものです。

 

さて、参加する側の意識はどうでしょうか。

「参加しても意味がない」とよく言われます。

まあ、確かにつまらなくて、参加する意義が感じられない会はあるでしょう。

でも参加することに意味はあるのです。参加していなければ、文句をいう資格はないのです。

義務を果たすからこそ、権利が得られる。ここを間違っている人が多いんですよね。

それでも、参加したくないと言われるのなら、自分がその組織に所属している

「意味」を考えてみて下さい。

全く意味がないのなら、他の就職先を考えるべきでしょう。

あなたにとっても、会社にとっても、メリットがないからです。

でも、お金のため、生活のため、子供のためでも何でもいいです。

何らかの理由で辞められないというのなら、中途半端に組織に関わるのでなく、

積極的に関わったらいいのです。受け身になるから、やらされ感が増すのです。

主体的に関われば、やらされ感は無くなります。

だから、自分がやれることを、精一杯やればいいのです。

正職員であろうと、パート職であろうと、そこで働いているのなら、同じ時を過ごすなら、

嫌々やるより、仲間との絆も深め、笑顔で楽しく過ごした方が良くないですか?

 

最後に、もし、あなたが、転職する道を選んだとき、

みんなから惜しまれて去るのか、辞めてくれて良かったと笑顔で送られるのか?

今の自分なら、どちらになるのか、そんなこともちょっとだけ、考えてみて下さい。

それを考えれば、今、本当は何をすべきか、自ずから見つかると思いますよ。

 

 

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