リーダー不在
2015-05-18 リリース
介護の職場には、リーダーをやりたがる人が少ない。
管理責任者や主任、リーダーへの昇格。
一般的な職場であれば、役職がステップアップすると、嬉しいものですが、
介護の職場では、そうではないようです。
本当はやりたくないけど、一番経験が長いからとか、
一番勤務時間の融通が利くからなど、
消極的な声を良く聞きます。
人の管理をするより、もっと利用者のお世話をしたいという
介護職特有の声も聞きます。
でも、本音を聞きますと、
人の指導や管理、勤務シフトの作成、緊急時の対応、記録の管理責任など
「苦労が多い割に、手当が一般職とあまり変わらないから」ということのようです。
組織の要になる役職なのですから、リーダー職としての手当を、
しっかり支給するべきだと思います。
一般職から、「自分もなりたいと思われる憧れの役職」にしなければ組織は活性化しません。
現状は、「苦労が多いだけの誰もやりたがらない役職」になってしまっています。
介護報酬の単価が下がって、人件費の問題がよく取り上げられますが、
人件費の総額から、個人に対する支給の割合を変えるだけなので、
スタッフ間で格差をつけることは、それ程難しいとは思わないんですけどね。
賞与などが、生活給になってしまって、手をつけるのが難しいという管理者の声も聞きますが、
状況の変化に合わせて、
自力で変えられるものがあるならば、大胆かつ繊細に変えていく必要があります。
やってもやらなくても評価(給料)が同じなら、やらない方が正しいのです。
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