職場でいじめが発生したら

2022-08-31 リリース

 

やるべき事をやっていますか?

職場内でいじめや職員同士のトラブルが発生した時の

対処方法を教えてくださいという質問です。

まず確認したいのは、ハラスメント研修の実施や相談窓口の有無ですね。

多分、そういったことができていないから、質問になっているんでしょうけど…。

大事な点は、職場内のいじめ問題に対する対応を誤れば、

事業所としての責任を追及されるリスクがある

ということです。

パワハラ等に関する社員研修を全員に実施し、

懲罰の対象になること、職場に与える数々のデメリットを

みんなに理解してもらう必要があります。

処罰の根拠となる就業規則の整備もお忘れ無く。

これが第一歩です。

そして、社内には相談窓口を設置しましょう。

努力義務ではなく、義務化されましたよ!

もし無ければ、早急に設置し、職場に周知してください。

 

どのような手順で進めるか?

実際にいじめ問題が発覚した場合には、

まず、被害者とされる社員から事情を聴きます。

いつ、どこで、誰が、どのようにといった事実を丁寧に聴きます。

大事な点は、

被害者は、加害者や事業所にどうして欲しいかということです。

誰かに話を聴いて欲しいだけだったという場合もありますし、

加害者に対して厳しい処罰を求める場合もあります。

後者の場合なら、次の段階に進みます。

いじめの存在がある程度確認できるようなら、

同じ職場の他の職員にも聞き取り調査を行います。

そして、周辺調査の結果、いじめが事実ということであれば、

加害者とされる職員から直接事情を聴く、といった手順を踏みます。

その際に注意すべきことは、

被害者が加害者による報復などの被害に遭わないよう、十分に配慮すること。

また、加害者とされる職員に対しても、

加害者であることを決めつけたような姿勢で事情を聴くことは避けなければなりません。

 

覚悟を示す

最終的に、いじめの事実が確認できた場合には、懲戒処分等の措置を検討すべきです。

ここでは、

いじめは絶対に許しませんという管理者側の覚悟が問われます。

職場のトラブル1つ1つに丁寧に、しっかりと対応することが、

より良い職場環境作りに繋がっていきます。

いじめがあるような職場には、人が定着しません。

ネガティブな情報ほど、口コミで拡がっていきます。

当然人材確保にも悪い影響が出ます。

そうしたリスクを避けるためにも、未然にいじめを防ぐための環境整備は必須といえます。

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