子育てママさんの職場定着

2017-01-30 リリース

専門学校を卒業したばかりの若いスタッフより、

子育て経験のあるママさんは、介護現場でも、即戦力で大きな力になると

大変な評判を得ています。

働きたいお母さんは多いですし、人手不足の介護業界は、

うまくいけば最高の受け皿になるはずなのです。

 

しかし、幼い子供さんがいると、急病、熱発などで、突発的に遅刻することになったり、

早引きすることになったり、雇用する側からすれば、困る場面が多く発生します。

でも、これはある意味、想定内のお話です。

一般の職員さんよりも、そういった状況になる確率が高いだけの話です。

だから、そのことに対して、過剰に反応してはいけません。

そうなることを想定した上で、先手を打っておくのです。

働くママさんは、二人一組で一人前位のつもりで。

仕事ぶりではないですよ。あくまでも稼働力確保という意味です。

 

運動会など行事の日程が、集中するという話も聞きますが、

それも、実は想定内の話です。わかっていることなのです。

人数不足を補い、支え合うチームワークが必要なのです。

方法はいろいろありますが、それは他のコラムを参考にしていただいて、

今日は、区別するという提案をしたいのです。

 

子育てママさんは、どうしても時間的制約を受ける場面が多いです。

常勤雇用でも、遅刻、早退、急な欠勤もあるでしょうし、

夜のミーティングや勉強会にも参加できないこともあるでしょう。

そんな時、一般のスタッフと、全く同じ時給であったり、手当であったりすると、

子育てママさん以外のスタッフに、必ず不満が生じます。

 

だから、待遇に差をつける必要があるのです。

子育てママさんが休んだときの、フォローに手当を上乗せする。

ママさんの通常勤務の時給は、みんなより少し低い金額にする。

ミーティングや勉強会の参加には、手当をつける。

子供さんが成長したり、周囲の協力を得られるようになるなどして、

遅刻、早退が減り、ミーティングにも参加できるようになったら、

それに応じて、待遇を上げていけば良いのです。

本人も納得するはずです。

こういった部分を曖昧にしていると、双方に不満が出るのです。

思いやりの気持ちはもちろん大事、でも、それだけでは、うまくいきません。

お金と心、どちらも大事なのです。

こういった視点を忘れず、子育てママさんの積極雇用と職場定着を考えてほしいと思います。

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