人間関係が悪くなっていく理由

2018-09-08 リリース

人間関係が悪化していく、その問題の根幹は、相手との距離や溝です。

職場の中で、価値観の違いなどから、意見が衝突することはよくあることです。

人間が関わる限り、摩擦は避けられません。

そんな時、しっかりした信頼関係があれば、互いに本音を出し合い、

認めるところは認め、引くところは引くなど、調整しあえるものですが、

現実には、そうはいかない場面が多いことでしょう。

言いたいことが言い切れず、双方に不満だけが残り、互いに距離を置くようになったりします。

この「距離」が、人間関係を悪化させていくスタートポイントとなります。

互いに顔を合わせて話をしなくなるんですね。

こういった状況になると、周囲にも、微妙な緊張感が伝わり、

あの二人は仲が悪いというような噂が立ち始めます。

本来であれば、チームワークで仕事をこなさなければならないのに、

二人に気を遣うことで、みんながギクシャクし始めるのです。

 

そんな二人の仲を修復するにはどうしたら良いのか?

いろいろな事業を複合展開している事業所でしたら、配置転換もできるでしょうが、

単一事業や小規模事業所の場合は、そういう訳にもいかないですよね。

二人を離すことができないなら、近づけて修復を図るしかありません。

よくある対処として、そのことには触れずに、自然解凍(!)を待ったりしているようですが(笑)

それでは、二人の距離や溝が縮まりませんから、残念ながら何の解決にもなりません。

 

ミーティングや飲み会をする時の席順はどうしていますか?

二人の仲を改善する方法だけにとどまらないのですが、

私は、こうした集まりを仕切る時は、席順をシャッフルします。

くじ引きでも構いませんし、最近は席順アプリなんて便利なものもあります。

普通に座ると、大体普段から仲の良い者同士で固まる傾向があります。

それでは、何の意味もありません。コミュニケーションが広がらないのです。

せっかく集まるのなら、普段関わらない人と関わることができるよう場作りをするのです。

仲の悪い人同士が隣になることもあるでしょう。だからいいのです!

周囲のスタッフ、特にチームのリーダーが率先し、

フォローしながら、二人の仲直りの場を盛り上げるのです。

このコラムでもよく取り上げる「1分間対話」をやるのもいいでしょう。

短い時間であったとしても、互いに少なからず言葉を交わしているうちに、

相手に対する誤解や不信感が解ける可能性が生まれるのです。

いろいろな修復の仕方があると思いますが、ハッキリ言えることは、

二人が互いに言葉を交わす場を作らない限り、二人の関係を修復することは難しいということです。

二人の仲が完全に決裂してしまう前に、お互いが言葉を交わす場を作る。

人間関係を修復するための、シンプルな鉄則の一つです。

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