一線を越える

2015-03-02 リリース

「道徳の時間」を「道徳の教科」に格上げをするということの是非が

論議されています。

教育は、国を支える根幹的なものであり、慎重に、しっかりと考えなければなりません。

言いたいことはたくさんあるのですが、

ここで、私見を述べて、みなさんを洗脳するのもどうかと思いますので(笑)

今回は、こんな本をご紹介したいと思います。

 

平光雄先生が書かれた「子供たちが身を乗り出して聞く道徳の話」です。

「自尊」「自信」「自律」「勇気」「素直」などなど

みなさんもよく耳にし、また口にした言葉だと思います。

でも、ちょっと考えて欲しいのです。

あなたは、これらの言葉の意味を、子供にどう説明しますか?

かなり難しいのではないでしょうか。

 

どの言葉も大事なのですが、それは本に譲るとして

1つだけ「自律」について取り上げてみます。

以下、本からの抜粋です。

 

何回叱られても、人に迷惑ばかりかけてしまう子がいる。

叱られないときちんとやれない子もいる。

そういう子は「自分で線を引く」ということができないんだ。

この辺まではいい。ここからはアウトというのが自分で線引きができない。

だからいつも誰か他の人に引いてもらって、ガツンと言われなきゃはみ出てしまう。

世の中に、線は引かれていないけど、いろんなことに出てはいけない線はあるよね。

自分で線が引けない人がいる。小さい子は仕方ない。

そこで叱られてだんだん自分で、こういうときはこの辺が線なんだなと学んでいる最中だから。

でも、高学年になってもそれじゃ、幼児と変わらないってことだよね。

自分の言動については、「自分で線を引ける」のが高学年です。

そして、それが「自律」ということです。

 

平先生は高学年の児童に対し、自律を求めていますが、残念ながら

私自身も含め、自分で、線を引けず、一線を越えてしまう大人がたくさんいます(笑)

人の悪口を言う、遅刻が直らない、指示に従わない、自分勝手にふるまう…

「自律」という言葉の意味を、一人ひとりの大人がしっかりと理解し、実践していったならば

職場の人間関係に関する問題の殆どが解決していくに違いありません。

 

そこで、提案です。

この「道徳の話」を職場で1冊購入し、朝礼や会議などで1テーマ取り上げて音読し、

職場の全員が1つ1つの言葉を共通認識し、自分自身の考え方や行動を振り返り、

改善することに役立ててみてはいかがでしょうか。

職場だけでなく、子育て、家庭教育にも十分役に立つ内容です。

そして、職員さん一人ひとりの生き方も変わってくることでしょう。

子供でも理解できる平易な表現で、奥が深い平先生の言葉の数々、

ぜひ、触れて感じてみて下さい。

→「道徳の話」はこちら

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