サービスのロボット化

2015-08-24 リリース

製造業においてのロボット化は、今更取り上げるまでもありませんが、

最近は、サービス業におけるロボット化が、マスコミなどでも大きく取り上げられるようになりました。

長崎県ハウステンボスの売上をV字回復させた澤田秀雄社長が、

世界一生産性の高いホテルを目指して作ったのが、同施設内の「変なホテル」です。

サービスを究極まで、自動化、ロボット化していくというコンセプト。

宿泊の受付や案内業務、荷物を部屋まで運ぶことなど、徹底的にロボット化し、

こういった宿泊施設の管理には、通常25名位のスタッフが必要であるのに、

10名で運営できるシステムを作り上げました。

「少子高齢化で若年人口が減ると、サービス産業の人口は確実に減る!」

必ずやってくる状況に備え、5年後、10年後を見据えて、今後もロボット化を進めていくようです。

 

そして、一般家庭にも販売が始まったソフトバンクのペッパーは、

人間的なサービスの提供において最も重要な「感情」を手に入れたようです。

当初、一般家庭向けに販売しようとしていたペッパーは、モニター使用の結果、

家族、特に子供にはすぐに飽きられてしまうということが判明しました。

そして、それでは、全く商品価値が無いという孫正義社長の一言で、

喜怒哀楽を表現する感情をプログラムに組み込むことに成功し、実現したのです。

日記を書く機能も紹介されていましたが、「さみしい」という表現があり、

ロボットなのに、かわいいところがあるなぁと、思ってしまう不思議な感覚に陥りました。

「ペッパーが家に来たら明るくなる!」

家族と一緒に泣いたり、笑ったり、慣れ親しむ存在を目指しています。

子供がこの世に生まれて、ペッパーと出会い、やがて結婚して、家を出るときに、

ペッパーと共に、語らい、動画や写真を通して、これまでの人生を振り返るというような事が、

普通の光景になっていくのかもしれませんね。

 

介護業界も労働者不足に陥るのは、わかりきったことであり、なんらかの対策をとらねばなりません。

こういった世の中の動きも取り入れながら、どういったことで、ロボットの力を借り、

人として、どのような関わり方をするべきなのか、人にしかできないことは何なのか、

改めて、問い直してみる必要がありそうです。

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