AIによるケアプラン作成が実用化

2018-10-15 リリース

ケアマネジャーとして、仕事をしていた時、ケアプランの作成はやっぱり大変でした。

特に、新規の利用者さんの場合は、提供された情報を元に、

ほぼゼロからの作業になりますから、非常に時間がかかります。

過去の経験から、似たようなケアプランになることがあっても、

そこは、十人十色の人間相手のサービスですから、同じプランになることはありません。

ケアマネジャーにとって、ケアプラン作成は、やりがいはありますが、

大きな事務的負担になっていることは、間違いありません。

 

そんな中、

ケアプラン作成支援AIの開発を進めるベンチャー企業シーディーアイは、

自社開発のAIである「CDI Platform MAIA(マイア)」のサービス提供開始を正式に発表しました。

ケアプラン作成をサポートするAIの実用化は日本初です。

ケアプランをAIで作成しようとしている会社があるんだなと、以前から注目していましたが、

まさか、こんなに早く実用化されるとは、思っていませんでした。

ちなみに、利用料は、ケアマネジャー1人当たり月1万円(税別)で、

インターネットに接続されていれば、パソコンとタブレット端末で利用でき、

特別なソフトウェアのインストールなどの必要はなし。

簡単に導入できる点も大きな魅力ですね。

 

このシステムの特徴は、認定調査74項目と主治医意見書の情報を基に、

過去の膨大なデータの中から、状況が最も似ている利用者を探し出し、

ADLやIADLが改善される確率が最も高い介護サービスの組み合わせを3つ提案してくれることです。

ここがAIの最大の強みですね。

万単位のケアプランを作成した超ベテランのケアマネさんから

「私だったら、こんなケアプランにするよ」というのを、

簡単に教えてもらえるようなイメージでしょうか。

AIであれ、人間であれ、過去の経験を活かして次の改善につなげていくことが大事だと思うのです。

それが、AIという形で効率よく実現できるのは、大きいですよね。

サービスを受ける側のメリットも大きいと思います。

世の中ベテランのケアマネさんだけではないのですから。

介護保険がスタートして、20年近くがたち、

当時働き盛りだったケアマネさんが定年を迎えるという状況も、深刻な課題なのです。

 

さらに、AIは、それぞれのプランを利用した場合の改善予測も提供してくれます。

提案されたプランの内容をケアマネが修正すると、それを踏まえた将来予測を行い、

修正前のプランとの比較もできるようになっています。

今後悪化が予想されるADLなどの項目については、ケアマネに注意を促し、

改善させたいADLなどの項目に対して、効果の高いサービスを提案してくれるそうです。

至れり尽くせりの支援ですね。

 

個人的に、一番気になるのは、

じゃあ、そのサービスを提供する事業所選びに関しては、どんな支援があるのか

といった点です。これも現場では難しい課題ですからね。

逆に、事業所選択こそが人間ケアマネの腕の見せ所になるのかもしれません。

 

ケアプランをAIに任せるなんてという人もいらっしゃるようですが、

私はAIを全面的に支援します。

理由は一つだけ。

ケアマネは事務的な作業に時間をかけるより、

利用者と言葉を交わし、コミュニケーションに時間をかける方が良いと思うからです。

実際にこのシステムが持ち込まれれば、不具合もたくさん出てくると思います。

でも、7割から8割程度をAIに任せ、残りを人間が微調整し、仕上げる位で

ちょうど良いのではないかと思っています。

とにかくマンパワーが激減していくのは、間違いない事実ですから、

AIに限らず、介護現場の事務作業を効率化するやり方があるのなら、

積極的に取り入れる経営姿勢こそが大切であると思います。

 

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