飲食業界に学ぶ
介護業界の人材確保は厳しい状況が続いています。
少子化の影響もあるのでしょう、人不足は介護業界だけにとどまりません。
飲食業界を始め、あらゆるサービス業で人の確保が難しくなっていると聞きます。
これから人を確保していく上では、ありとあらゆる可能性を試していく必要があると思います。
飲食業界においては、学生のアルバイトを多用しています。
私は、学生アルバイトを採用し、育てるというサイクルを何度も繰り返し
経営を継続していく飲食業界は凄いなと思うのです。
高校生であれ、大学生であれ、アルバイト歴が2~3年となり、
やっと仕事がわかってきた、動けるようになってきたというタイミングで
進学したり、就職したりしてバイトを辞めることとなるわけです。
今まで育ててきた苦労が水の泡となり、
そして、また新たに学生アルバイトを採用しなければならないのです。
人材教育ゼロからのスタートです。
いくら丁寧に指導育成しても、どれだけ働き者のアルバイトに育っても
2~3年で辞めてしまう。
だからといって、いい加減に育てていると、2~3年も持たずして辞めてしまう…。
若い学生アルバイトを繰り返し育てていくのは、本当に難しいと思うのです。
相当モチベーションを高く保たなければ、育てる側にも意欲がなくなってしまいます。
でも、何度も繰り返しているうちに、いい意味で無関心になっているのかも知れません。
「そんな当たり前のこと、どこの店でも一緒だし、今さら苦労だとは思ってないよ」
みたいな感覚でしょうか。
この短期間で若いアルバイトを育てるという仕組みを介護業界も学ぶ必要があるのではないでしょうか。
そして、若い学生アルバイトを介護業界に呼び込むことはできないものでしょうか?
介護サービスの質が下がるというのなら、介護職の正職員をサポートする「介護助手」として、
若いアルバイト学生を採用することは、難しいのでしょうか?
うまくいけば、アルバイト学生を正職員として採用する道も開けるわけですから、
短期的にも長期的に見ても、学生アルバイトを活用するのが一番良いと思います。
できない理由をあれこれ並べている暇はありません。
ぜひ学生アルバイトの積極活用を始めてみましょう!