退職対策は予防が最善

2022-02-14 リリース

世の中の変化を伝える

前回コラムでは、「辞めたいと言われたら…」と取り上げました。

退職は言われたら負け、その時点でアウトという話でしたね。

では、言われないようにするには、どうすれば良いかですが、

これは、介護という仕事の魅力をこれでもかというほど、

初期教育し、継続教育し続けることです。

近道はありません。普段の地道な教育しかないのです。

どのようなことを介護の仕事の魅力として伝えるのか、

人の役に立つというやりがいに関する魅力はいくらでも例があると思うので、

あえて、世の中の変化、今後確実にこうなるだろうという観点から、

私なら、この3項目は絶対に伝えますね。

 

人口が激減している

まずは日本の人口が毎年50万人以上激減していること。

人口が減るということは、買い手が減るということですから、

人にモノを購入してもらうという仕事の場合は、

今後は売上が減り、給料が減り、仕事がなくなる可能性があるということです。

介護業界はこれから増えていく高齢者を対象にした仕事ですから、

他の業界ほど、人口減の影響を受けることは少ない仕事なんですね。

介護を辞めて、他の仕事をするというのは、非常にリスクが高いと思います。。

 

AIが人間の代わりに仕事をする

2つめはAIが、人間の仕事を奪っていく可能性があるということ。

今後10年から20年かけて、

今ある半分程度の仕事はロボットに取って代わられるかもしれないという予測があります。

小売業界のレジ係から始まって観光・飲食業界の接客係、セールスマンや車の運転手などなど、

数多くの職種が対象になると言われています。

翻って、介護業界をみてみますと、介護や看護に関わる仕事というのは、

ロボットが代替するのは非常に難しく、先に挙げた職種が奪われる確率が90%以上なのに対し、

介護・看護職は1%台だと言われています。

AIの時代においても、介護の仕事は人間がやる仕事として残っていくということです。

 

仕事を長く続けることができる

そして、3つめは、長く続けられる仕事であると言うことです。

老後資金の不安を少しでも減らすためには、

1年でも長く働いて収入を確保し、貯金を切り崩す時期を遅らせることが一番です。

殆どの仕事は長くても65歳位で定年退職ということになりますが、

介護業界においては、65歳を過ぎても、現役で仕事をしているという人がたくさんいます。

他の職種と比較しても、その割合は飛び抜けて高いでしょう。

給与の低さが指摘されますが、長く仕事ができるというのはそれを補うメリットといえます。

また、仕事を続けることで生きがいが生まれ、健康寿命も延び、

充実して年を重ねていくことができるのです。

 

以上、人口減、AI、老後資金という大きな課題をクリアできる仕事こそが、

まさに介護の仕事であると。

このことを、初期研修で伝える。ミーティングで伝える。

テレビや新聞で取り上げられるごとに伝える。

もちろん、介護という仕事自体のやりがいも伝えてください。

そうしておけば、わざわざ今の仕事を辞めてまで、他の業界に転職することはないと思いますよ。

辞めると言われる前に、介護職のメリットを常日頃から伝えておくことです。

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