記録の書き方で成長がわかる

2019-11-13 リリース

スタッフを育てることは、

なかなか難しいことですが、

1つの着眼点として、

記録の書き方をレベルアップさせることができると、

スタッフの成長支援ができます。

あまり記録が上手でないスタッフが書いた介護記録が、

以前の記録に比べて進化していないようなら、

そのスタッフは、成長していない可能性がありますよ。

 

丁寧な字で書かれているか、誤字脱字はないか、

要点が押さえられているか、主語が明確になっているか、

5W2Hで書かれているか等々、記録からわかることは、たくさんあります。

ICTの導入により、手書きの記録はこれからは少なくなるかもしれませんが、

誤字脱字は防げても、記録の内容は、まだまだ人間が考えなければならないですし、

何より、怖いのは、漢字を書かないことで、漢字が書けなくなることです!

それだけ、あなたの脳力が低下してしまうことなんですね。

どうですか、メールやパソコンの入力は早くても、手書きで漢字が思い浮かばず、

手が止まってしまうことはないですか?私は、時々あります(笑)

だから、最近は意識して、手書きを心がけています。

 

また、人間は物事を考えるときに、言葉がベースになります。

私たち日本人は、日本語で思考します。だから、言葉をしっかり学ぶ必要があるのです。

ボキャブラリーを増やしておかなければ、いい議論ができず、いい考えも浮かばないのです。

愛媛でも、外国人労働者が介護現場に少しずつ入ってきています。

接遇用語も含めて、日本語をしっかり話せないと、恥ずかしいことになりますよ。

 

ちょっと話がそれましたが、スタッフの成長を介護記録で把握しつつ、

もし、残念な介護記録になっているようでしたら、それは、教育する必要があります。

基本的な介護記録の書き方を研修で学ぶのはもちろんですが、

それ以前の基本的な部分の底上げとして、一番簡単で相乗効果が期待できるのは、

会議や勉強会の中で、介護現場でよく使われる漢字や用語のテストを全員でやることです。

例えばこんなテストです。(ページ下部の回答部分を隠して印刷してくださいね)

テスト見本

5分程でできますから、その場ですぐに採点して、回収します。

自己採点では甘くなるかもしれないので(笑)、

隣の人と交換して、互いに採点しあうのがいいでしょう。

そして、しっかり記録を残しておきます。

そうしますと、点数の高い人、低い人、出てくると思うのですが、

多分、記録の巧拙と点数は比例しているのではないかと思います。

低かったスタッフには、そのレベルに合わせた、より丁寧な指導が必要になるのです。

こちらが伝えたことが伝わっていないのは、言葉の意味の取り違えも含めて、

相手が理解できる言葉でなかったということも、よくあることなのです。

 

そして、ここからが大事なことですが、

1回目のテストが終わったあとで、

同じテストを次の会議でもう一度実施することを伝えるのです。

目的は優劣を付けるのではなく、個々の成長支援ですから、もう一度やるわけです。

そうしますと、次回は、前回より点数が上がってくるはずです。

その点数の上昇分が、スタッフの成長ということになります。

点数が出ますから、目で確認できる成長ですね。

さらに、前回より点数が高くなれば、スタッフ自身も自信がつくのです。

私もやればできる!と。

他人と比較するのではありません、比較するのは、常に過去の自分です。

 

個人の点数アップは小さくても、全体で100人の組織であれば、

1人平均2点の成長は200点の成長ですよね。

こういった地道な取り組みの積み重ねが絶対差に繋がっていくのです。

学習する組織、成長できる組織でなければ、生き残ることができません。

まずは、添付したテストを、スタッフ全員でやってみましょう!

みんなが、それぞれの立場で、いろいろなことに気づけるはずです。

 

この問題集ですが、漢字の読み書きにとどまらず、

身体の部位や疾患名等まで幅広く取り扱っています。

継続して取り組み続ければ、スタッフのスキルアップに確実につながります。

問題集は、様々な種類があるので、書店で探してみてください。

なお、このテスト見本の問題集を、お知りになりたい方は、メールでお気軽にお問い合わせください。

お待ちしてます。

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