背中を見て人は育つか?
2014-11-02 リリース
掃除で会社が変わるといった本が大変好評のようです。
整理整頓の大切さは、改めて説明するまでもないでしょう。
環境の乱れは心の乱れに通じます。
職場内研修で、多くの施設を訪問しますが、
活気のある職場は、例外なく掃除がよく行き届いています。
そんな大切な職場環境の整備を誰が行うのか?
業者一任なのか、スタッフが当番制でやるのか、リーダーが常に目を光らせているのか、
職場環境は誰が掃除をしてもいい、誰の担当でもないところから、汚れていくものです。
そんな誰の担当でもない場所を、あなたが掃除する時、
「掃除をしている私の背中を見て、部下の誰かが学んでくれたら」
というような淡い期待(!)を胸に、一人黙々とされているかもしれません。
ところが、スタッフがいる前で、何度その姿を見せても誰も手伝ってくれません。
「私がこんなに頑張っているのに、どうして誰も手伝おうとしないのか?」
次第に、その背中が伝えるものは、「淡い期待」からスタッフに対する「怒り」に変わっていきます。
こうなると、あなたに近づくことすら危険(!)な雰囲気になっていき、孤立していきます。
このパターンに陥らないようにするためにはどうすれば良いのか?
あなたの背中を見せて、手伝ってもらえるようにするにはどうすれば良いのか?
答えはシンプルです。背中で「楽しさ」を伝えれば良いのです。
掃除を笑顔で、機嫌良く、楽しそうにやるのです。
「楽しさ」が伝われば、人は誘われます、行動意欲が喚起されるのです。
環境整備に限らず、もし、あなたが背中で伝えたいものがあるのなら、
その背中が「怒り」を伝えていないか、自分自身の気持ちを確かめてみて下さい。