職員は1年でどれだけ成長できたのか
早いもので、あと1ヶ月程で今年も終わろうとしています。
冬の賞与の査定に向けて、考課面談などを始めている事業所もあるかもしれませんね。
人事考課が全くないようでしたら、それは問題ですよ。
頑張った成果が認められなければ、一気にやる気が無くなってしまいます。
頑張っても、頑張らなくても一緒だったら、頑張る人がバカらしくなります。
バカらしくなると、職場が嫌になり辞めてしまいます。
組織として、一番やってはいけないことですね。
評価する土台となる考課表がなければ、
この評価シートを使ってください。⇒評価シート基礎編
基礎編が1枚あれば、十分使えます。
ビジネスマナー、傾聴、観察、コミュニケーション、自己管理と、
シンプルな評価項目ですが、質問の仕方によって、浅くも深くも評価できます。
評価者のコミュニケーションの腕次第ということですね。
キャリアパスや評価については、過去のコラムを参考にしていただいて、
今回取り上げたいのは、成長カードです。
当初は、1週間から10日という比較的短期間で必ず達成できるような目標を決め、
メンターとなるリーダーや、同僚とペアを組んで、共に取り組むものでした。
期間については、特に明確な定めはなくて、
何らかの意味づけが欲しいなあと思っていたのですが、
最近二十四節季に合わせて設定することを閃きました。
1ヶ月では長すぎるし、1週間では短すぎる、ちょうどいいのが二十四節季なんですね。
季節の移り変わりと共に、自分の成長を意識することができる。
今は11月22日の小雪(しょうせつ)を過ぎて、次は12月7日の大雪(たいせつ)となります。
二十四節気につきましては、こちらのサイトを参考に⇒二十四節気
日々の仕事の中で、何を目標にするかが、一番難しいという声をよく聞きます。
厳しいようですが、まさに、そのことが問題なんですよね。
目標を決めていなければ、それは、成り行き任せの仕事になってしまうのです。
今日一日の業務をこなすだけの仕事です。それでは、やる気も湧いてこないでしょう。
また、短期間の目標設定が難しいという声もありました。
これは、単なる思い込みで、実は長期間になるほど目標設定は難しいのです。
1年かけて取り組む目標を決めるのと、とりあえず明日の目標を決めるのと、
どっちが難しいですか?という話です。
それに、1年がかりの目標なんて、忘れてしまいますよ。
ですから、短期間の目標設定が難しいというのは、
面倒だから何度もやりたくないというのが本音です(笑)
確かに、面倒なことは誰もやりたがりません。
特に人員不足で現場が忙しいならなおさらです。
でも、1年間とにかく日々の業務をこなすだけで終わってしまい、
振り返ってみた時に、自分の成長の足跡を実感として感じられなかったら、
すごく虚しい気分になるんじゃないかと思うんですよね。
ましてや、職場全体にそんな虚しさが漂い始めたら…。
成長カードを、評価のためだけでなく、自分自身の成長の足跡と考えて、
1枚ずつ積み重ねていけば、相当な自信になると思います。
目標設定自体も最初の1枚から比べると、レベルアップしているはずです。
必ずそうなるのです。
日々の努力なくして、成長はありません。
一人でやるのではなく、みんなで声をかけあえば続けられるものです。
とりあえず、二人一組ができれば始められます。
思い立ったが吉日!
新しい年を迎える前に、12月7日大雪からスタートする目標を立ててみましょう!
成長カード見本(表と裏)