職員の名前は「さん付け」が基本
コミュニケーション研修においては、
上からの言い方は良くないですよということを繰り返しお伝えしています。
アドラー心理学でも、人間同士の対等な関係づくりが大切であるといっています。
誰でも上からモノを言われると気分は良くないものです。
誉めるというのも実は上からの物言いです。
年下の子供に対しては、「よくできたね~」「凄いね~」「えらいね~」といったことを
割とよく言うと思うのですが、
これと同じ事を自分より年上の人に言えますか?
或いは、自分より年下の人に、言われたらどんな気持ちになりますか?
ちょっと想像してみて下さい…。
年上の人に対しては、まず言わないと思いますし、
年下の人から言われても、嬉しくないし、逆にイラッとするのでは(笑)
同じ言葉でも、自分より年下なら言えるけど、年上には言えない、
といった声かけは、やはり上からの物言いであって、対等な声かけではないんですよね。
対等に接するということは、例え自分が年上であったり、職責が上位であったとしても、
上からの声かけはダメですよということです。
ところが、職場の言葉遣いで、意外とできていないこと、
それは、年下の男性に対して、名前を「○○君」と君付けで呼ぶことです。
これも、実は上からの言い方なんですよ。
自分より目上の人に対して、君付けで声をかけたりしないですよね。
ということは、そういうことです。
4月に新卒で入社される職員さんもあると思いますが、
くれぐれも気をつけてくださいね。
職場の平均年齢を一気に下げてくれるような(!)20歳前後の若い男性職員に対して
決して君付けをしないことです。さんづけでいきましょう。
本人にとっても、君付けで呼ばれると学生の延長のようになりますが、
さん付けで呼ばれるようになれば社会人ということを自然に意識できるようになるのです。
学生気分から、早く抜けてもらいましょう。
とにかく最初が肝心です。最初がキチンとできれば、ずっとさん付けが続くのです。
そして、この機会に、もし職場で君付けで呼ばれる男性職員がいたら、
全員残らず、さん付けに変えましょう!
些細なことと思われるかもしれませんが、些細なことこそが大事なのです。
4月ですね。年度も変わります。良い機会だと思いますので、
ぜひ「さん付け」に取り組んでみてください。