目で伝える

2015-04-06 リリース

先日、NHKのニュースを見ていると、

サッカー日本代表の新監督ハリルホジッチさんの指導法を取り上げていました。

「相手の目を見て話す、伝える」ということでした。

シンプルで当たり前のことではあるのですが、ニュースにする位ですから、

目で伝える指導者が殆どいないということなのでしょう(笑)

映像で特に印象に残ったのは、

本田選手が下を向いて聞いている時、その顔の下から覗き込むようにして

目を見て伝えている姿でした。

そこまでやるか~と思いました。

 

監督やコーチが、選手に何かを伝えようとしている時、

別に聞いていない訳ではないのでしょうが、選手が無意識に視線を落としている場面をよくみかけます。

大抵の監督は、気にせず話を伝え続けるでしょう。

でも、やっぱりそれでは伝わりきらないのでしょうね。

 

サッカーが論理的なスポーツであることは、以前紹介しました。

→「論理的なサッカーの凄さ」はこちら

私は、2006年の日本代表監督オシムさんが好きなのですが、

今度の監督は彼に似ているような気がします。

論理的に戦略を立て、言葉を大事にし、哲学を持っている指導者だなと。

日本代表が真の実力をつけるいい刺激を与えてくれそうです。

 

野球にせよ、サッカーにせよ、スポーツの指導者から人材育成を学べることは多いです。

勝ち負けが、明確に出る分、マネジメントが研ぎ澄まされていくからでしょう。

企業の経営が難しいのは、日々の業務で、勝ち負けがそれ程明確になる訳でもなく、

また、全社員に、勝ち負けの感覚が伝わりにくいからだと思います。

それ以前に、勝つことが自分にとってどういう意味をもつのかがわからない。

組織としても勝つことの意味が明確に共有できていない。

売上目標を達成しても、未達成であっても、

スタッフ全員が抱き合って喜んだり、悔し泣きする場面など

なかなかお目にかかれるものではないでしょう(笑)。

 

勝ち負けの意味がわかりにくく、感動の共有も難しいからこそ、

ビジネスの世界においては勝負の世界以上に、

明確な戦略のもと、組織を鼓舞する言葉を熱く語り、目を見て伝えることが求められるのです。

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