成長が感じられない

2017-08-15 リリース

人が職場を去る3つの理由

今回は3つめ「成長を感じられない時」です。

毎日が同じ事の繰り返しのように思えて、

目の前の仕事をただこなすだけの1日、

先輩職員の姿を見ても、イキイキ仕事をしているようには見えず、

何年後かの自分の姿が、そうなっているのかと想像すると、

この職場で働く1日1日が、意味のないように思えてくる。

 

人は基本的に成長したいという意欲を持っています。

しかし、同時に、周囲に流されやすいという一面も持っています。

先輩の姿に流されず、自分は成長していこうと思える人は少数でしょう。

ですから、大抵の人が、自分の成長に不安を持つようになります。

そんな中で、絆を保つはずの人間関係も悪いという状況だったりすれば、

いつ、どのタイミングで退職を切り出そうかと、

頭がいっぱいになってきます。まさに退職寸前!

こうならないようにするには、どうしたら良いのでしょうか?

 

「毎日が同じ事の繰り返し」というのは、

定型的な事務作業なら、多少そんな面もあるかもしれません。

しかし、介護の仕事は、人間相手の仕事ですから、本当は同じ1日などあるはずがないんですね。

そういった大事な事が、まず最初に、新人職員さんへ伝えられているでしょうか?

 

そして、利用者さんとの関わりの中で、気づいた変化を記録に残してもらうと同時に、

新人さん自身の気づきと、それを仕事にどう活かし、自らの成長に繋げていくかのプロセスを

システム化することが必要です。システム化には、成長カードが役立ちます。

「成長カード」のコラムを参照してください。

 

成長カードを活用すれば、「成長を感じられない」という状況を避けることができるのです。

ただ、成長カードを書くのは、少しだけ手間がかかります、時間がかかります。

日常業務だけでも大変なのに、成長カードを書くなんてとんでもない。

とスタッフさんからは言われるかもしれません。

でも、日常業務だけで1日を終えてしまうことが、同じ事の繰り返しに思えてくる原因なのです。

 

何かに取り組むことで、1週間先、10日先、ちょっと先の自分の未来を見る。イメージする。

あなたが、経営者であろうと、リーダーであろうと、一般職員さんであろうと同じです。

下を向いて、自分の足下だけ、見ていたのでは、成長できません。

顔を上げて、未来のあるべき姿をイメージしながら、

常に自分の成長を意識して、それぞれの仕事に取り組むことが大事です。

また、それぞれの職責によって、先をみるべき期間は変わってきます。

経営者なら最低でも1年先、リーダーなら3ヶ月先をみましょう。

一見大変そうに思えますが、そちらの方が楽なのです。先を見据えて、今やるべき行動を起こす。

職場の中に、全員が成長を意識できる仕組みを導入していきましょう!

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