合同面接会を考える

2018-05-18 リリース

6月3日(日)に愛媛県福祉人材センター主催による「福祉の合同面接」が開催されます。

実は、この合同面接会の事は、全くノーマークで、

先週南予の事業所さんから教えてもらって初めて知ったのです。

愛媛県内の50事業所が参加し、希望事業所による職場PRのコーナーもあり、

会場もひめぎんホールという立派な場所でやるのですから、

昨年度に行った「新人介護職員職場定着促進プロジェクト」の活動と連動させ、

縦割り組織の枠を超えてPRしませんか?

という趣旨のご提案でした。

確かに面白そうだと思いまして、早速福祉人材センターを訪ねて、

何かできることはないかお話を伺ってみることにしました。

結論から言いますと、もう既にイベントの内容は決定しており、告知も終わっているので、

新たな企画を加えるのは難しいということでした。残念!

確かにパンフレットも開催要項も告知済みで、それは当たり前の話であり納得です(笑)

 

ただ、今回の運営担当のみなさんとお話をしている中で、

もちろん企画自体も大事ではあるけれども、参加事業所自身が受け身になってしまっていて、

「来場者が少ないから1人も面接ができなかった!」とセンターに文句をいう

事業所があるという話を聞いた時には驚きました。

依存しすぎというか本末転倒というか常識知らずというか、まあビックリです。

一方で、ブースで求職者を待っている時に、面接担当者が本を読んでいたり、

スマホをいじっていたり、真剣に求職者を迎える姿勢が見られない。

それでは、求職者がブースに座ってくれるはずがありません。

ある県では、こういった合同面接会をやると、求職者を何とか自分たちのブースに引き入れようと、

客引きまがいの行動をする事業所が出て困るので、客引き禁止のルールを徹底するらしいです。

私も合同説明会には何度も参加していますが、愛媛ではそんな光景を見たことがありません。

この違いは何なのでしょうか?

客引きしろとまでは、言いませんが、

もっと求職者に対して、前のめりで働きかけていく姿勢は見せるべきだと思います。

その熱さが、数少ない参加者から一人を引き寄せ、貴重な人材確保に繋がっていくのだと思います。

 

ちなみに、以前は合同面接会に700名位が集まっていたそうですが、

今は10分の1以下だそうです。まさに激減です。

人口減少に加えて、若い人たちは愛媛を出て帰ってこない。これからも厳しい状況は続きます。

参加者が年々減少していくことは、もうわかっていることなのです。

そんな中で、本当にやるべきことは、

求職者をこういった福祉の合同面接会に一人でも多く来てもらうことでしょう。

そのためには、

事業所が主体となって小さな合同面接会を、地域で定期的にやるのが良いのではないかと思うのです。

小規模な面接会だけでは、誰も来ないでしょうから、

介護、料理、認知症、婚活、就活、終活、エステ、アロマ、ヨガ、マッサージ、お金、講演等々、

様々な企画と組み合わせて開催します。

そうやって、自分たちの力で求職者を集めるという経験を積み、求心力ある企画が洗練されてくると、

事業所1つ1つの集客力が必然的に高まっていきます。

そんな実力をつけた50の事業所が集まれば、

大規模合同説明会では、来場者も増え、本気の人材獲得合戦が見られるようになります。

人材を確保するのは、最優先の課題です。

どうせやっても変わらないとか、やるだけムダとか、諦めてしまったら終わりです。

人任せにするのではなく、自分たちの力で、本気でやる合同説明会をやってみましょう。

やるときには、ぜひご一報ください。応援しますよ。

合同面接会チラシ

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