休めないリーダーこそ休みなさい

2020-03-08 リリース

介護職のリーダーは精神的にも肉体的にも疲れていることが多いです。

もちろん、人不足で現場が忙しいこともあり、

リーダー職でありながら、他のスタッフと同じように現場で仕事している場合が殆どですからね。

現場で人が足りなければ、リーダーが穴埋めに出勤し、とにかく休めないという声をききます。

それに加えて、事務書類、会議、人間関係の仲裁、利用者からの苦情処理、

ここにこうして並べるだけでも、うんざりですよね。

 

でも、どこかでその仕事のやり方を見直ししなければ、

明日も、1週間先も、1年経過しても同じ状況が続くだけなのです。

これだけ人材確保が厳しい状況の中で、

あなたの代わりができるような、優秀なスタッフが入ることなどありません。

そして、あなたのハードな仕事ぶりを見て、

代わりにリーダーになろうという、そんな奇特な同僚もいないハズです。

そんな人がいれば、今の状況に陥っていることもないでしょうからね。

このままでは、頑張っているあなたが倒れてしまいますよ。

 

では、どうするか?

解決策は、これしかないでしょう。

「とにかくあなたが休むことです」

あなたが無理して現場に出ている限り、周りもそれが当たり前になり、

あなたに依存し続けるわけですから、状況は何も変わりません。

それは、あなた自身が一番わかっていると思います。

でもこちらが、休むことを提案しても、かえってくる答えは

「いや、この状況で休めるはずないですよ!」

果たしてそうでしょうか?落ち着いて考えてみて下さい。

明日、事故に遭うかもしれませんし、急に体調を崩すこともあるかもしれません、

入院なんてこともあるかもしれません。

あなたは元気でも、あなたの家族に、大きなトラブルが発生してしまう可能性もあるのです。

 

あなたがどれだけ、休めないといっても、休んでしまうことはあるのです。

だから、「休めない」のではなく、

本当は、あなたが「休まない」だけなのです。

過去のリーダーが、過酷な仕事に耐えきれず、辞めてしまっていませんか?

そして、相当現場が混乱したのではありませんか?

でも、何とか組織としては維持できたりしているのですよね。

つまり、あなたがいなくても、現場は何とかなるものです。

休みの日は、しっかり休んでリフレッシュしてください。

あなたが休日出勤するほど、未来のあなたは楽にならないのです。

 

できれば3連休程度休める、いや休むといいですね。

避けられないトラブルで突発的に休むのと、計画して休むのとでは、

同じ休むのでも、組織への影響は最小限に食い止めることができます。

そのために、誰の力が必要で、どんな段取りをしなければならないのか、

自分だけが抱え込んでしまっている仕事は無いのか?

それらを真剣に考えて、それなりの準備をした上で、実際に休んでみれば、

あなた自身にも、そして同僚を始め、組織自体も大きな気づきが得られると思います。

そして、ここが大事なのですが、

休みから戻ってきたら、

あなたがいなくて本当に困ったことへのバックアップ体制をつくっておくのです!

こうして、あなたの連休の度に、リーダー不在のバックアップ体制が築かれていきます。

一番頑張っているあなたが仕事を休むこと!

それが、あなたのためでもあり、みんなのためにもなるのです。

えっ、今はコロナウイルス対策が大変だから、休めるはずがない?

そんなこと言っているからいつまでも変わらないのですよ。

Copyright© 2024 (株)グッドコミュニケーション|愛媛県松山市の産業カウンセラー All Rights Reserved.