介護記録と自己成長
2015-07-13 リリース
介護保険法の下で運用される介護サービスにおいては、
サービス提供の証となる介護記録が、非常に重要です。
客観的な情報を、正確に記録しなければなりません。
テキストなどでは、5W2Hで、記録しましょうと説明されます。
でも、いざ記録しようとした時、英語で思い出そうとするから、混乱します。
だったら、無理せず、日本語で覚えてしまえば良いのです。
「いつ」「どこで」「誰が」「何を」「どうした」と、この4W1Hをパッと言えるようになって、
「どれくらい」「なぜ」の1W1Hを付け加える感じで完全に覚えてしまうのです。
記入する順番も、基本的にはこの順番になります。
これさえできれば、記録を書くのも早くなりますし、見直しも簡単にできるようになります。
ついつい、書かされ感が先行し、面倒くさいと嫌われる記録ですが、
自分の成長を客観的に見ることができるのが、介護記録なのです。
最初は、満足に書けなかったものが、先輩の指導を受けながら上達してくる。
3ヶ月前や半年前の記録と、現在の記録を見て、どんな成長が見て取れるのか、
あるいは、全く成長の跡が見られないのか(笑)
客観的な観察から始まって、介護者である自分の関わりとそれに対する利用者の反応、
ケアプランの目標に沿った観察と支援の実践、PDCA、評価や気づきの反映。
今行っているケアを見直すことで、モチベーションも自然に高まります。
真剣に、本気で取り組めば、介護支援ほど、クリエイティブな仕事はありません。
何といっても、利用者の人生と命が懸かっているのですから。
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