介護職の給料は上がるのか?
介護業界で働く人たちの処遇改善を!
よく耳にする話です。何とかしなければなりません。
国が何とかすべきといっても、社会保障費がこれだけ増加している中で、
介護報酬の単価を、ドンと上げられる訳でもなく、当てにはできません。
限られた報酬でやりくりしていくわけですから、
事業所の利益配分のやり方が問われます。知恵の見せ所です。
今回は介護スタッフに向けて、給料アップに対する考え方を取り上げます。
まず、スタッフとして現場で仕事をされている方にお伝えしたいのは、
給料アップを追うのではなく、スキルアップを追って下さい。
ということです。
日々の仕事の中で、言われたことだけを行う家政婦的介護になるのではなく、
一つ一つの介護に「なぜ?」を自問自答しながら、仮説を立て、検証し、
よりよいサービス提供に繋げる介護職的介護、プロとしての専門性を高める。
そして、利用者に対して、共に仕事をする同僚に対してのコミュニケーション能力を高める。
どれだけあなたが、優秀なスキルを身に付けていたとしても、周りにそのことを
伝えていくためには、より高度なコミュニケーション能力が必要とされます。
また、これから増えていくであろう新しいスタッフの受け入れと教育、
あなたが昇進して、新しいチームの責任者となったときのマネージメント、
大規模事業所であるなら、ゼロからのチーム作りもあるかもしれません。
それらに必要とされるのは、コミュニケーション能力であり、
もうひとつ加えるならば、職場を盛り上げていく力が必要とされるのです。
専門性とコミュニケーション能力この2つのスキルアップを徹底的に意識して下さい。
スキルアップを図ることで、給料はすぐには上がらないと思います。
しかし、これから日本の介護市場は大きく成長するのです。
現在8兆円の市場が2025年には21兆円の市場になると予想されているのです(厚労省)
コンビニエンスストアが、介護サービスの提供を計画するなど、大きな変化が生まれています。
今後益々、異業種からの参入は増え、様々なサービスが生まれるでしょう。
たとえ、どのような新しい介護サービスの形態が生まれたとしても、
そこでは、必ず介護の専門性と、組織内外のコミュニケーション能力を持った人材が求められるのです。
その時、あなたがスキルアップしてきた成果が存分に発揮できるはずです。
他人任せの給料アップより、自分でできるスキルアップをぜひ実現して下さい!
次回は事業所管理者に向けての給料アップ対策を考えてみます。