人生100年時代の介護業界

2018-01-09 リリース

世の中が大きく変化しようとしています。

人口減少社会、人工知能、超超高齢化社会、

そんな中で、今の仕事、そして未来の仕事はどうなっていくのでしょうか?

私は、高校生、専門学校生、大学生、そして中学校、高校の先生方に、

就職関連の研修をさせていただくことがよくあります。

絶対に知っておいてほしい鉄板ネタ(!)も多々あるので、

1年前の研修内容が、ガラッと変わってしまうというのは、殆どないのですが、

研修の骨組みから、変えなければならないかもしれないという衝撃を感じた本があります。

「ライフシフト~100年時代の人生戦略」という本です。

これまでのキャリア教育では、ちょっと対処できなくなるということを、

強烈に感じました。

特に今の若い人は、自分が100歳まで生きることを前提に、人生計画を立てる必要があるというのです。

最初は私も、100歳?ホントに?と半信半疑であったのですが、

人間の平均寿命は、10年で2歳ずつ伸びていて、

その計算で行くと、60年後には平均寿命は今より12歳伸びることになります。

先月日本の平均寿命が発表されましたね。男性80.77歳、女性87.01歳です。

ということは、女性の平均寿命が60年後にはほぼ100歳に到達するんですねぇ。

60年後には、医療も発達しているでしょうから、実際は、もっと早く達成されるでしょう。

人生100年は十分あり得るのです。

人生80年と思っていたのに、20年が上乗せされるわけです。

どうしますか?この20年!

 

健康はもちろん大事ですが、それよりも心配なのはお金ではないですか?

現役で稼いでいた年収の半分程度の収入で生活しようとするなら、

現役時代に年収の1割程度を毎年貯蓄していたとしても、

75歳から80歳位までは働かなければならないという試算が紹介されていました!

引退している場合では無いということです。

 

さて、新年早々、暗い話がしたいのではありませんよ。

私は、人生100年時代というのは、介護業界にとって追い風の話だと思うのです。

65歳を越えて、定年退職した人たちに、どんどん介護業界に来てもらったらいいのです。

人生100年というキーワードが、世の中で当たり前のように飛び交うようになると、

多くの人が、元気で長く働ける仕事を意識するようになるでしょう。

介護の仕事は、入り口は広く、敷居もそれほど高くはありません。

やろうと思えば、誰でもできる仕事です。

しかし、一歩この仕事に踏み込めば、奥は深く、理想はどこまでも高く追求できます。

やればやるほど、やりがいを見つけられる仕事なのです。

介護以外の業界でどのような経験を積んだ人がやってこようと、

受け入れることができる懐の深い仕事だと思うのです。

そのためには、ただやみくもに定年退職後の人たちを受け入れるだけでなく、

介護技術と知識、コミュニケーションも含めて、

きちんと人材教育、育成ができる職場になっておく必要があるのです。

人生経験の豊富なシニアワーカーは、いい加減な仕事ぶりや社風をすぐに見破ってしまいます。

そういった人たちの厳しい目に対応できる、しっかりした職場を作っていきましょう!

 

 

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