人材確保はご近所から
人材確保についてすぐできる具体策をもう一つ。
それは、自事業所から半径2㌔圏内へ求人チラシをポスティングすることです。
事業所がオープンするときは、利用者確保に向けて、
ご近所様へ大々的にPRしていると思うのですが、
その後、地域に向けてのポスティングは殆どやっていないのではないでしょうか。
求職者が、勤務先に選ぶときの重要なポイントの一つが、
「自宅から近いこと」です。
勤務先と自宅が近いということは、労使双方にとってメリットが大きいのです。
これは説明の必要がないでしょう。様々なメリットがあります。
介護業界の場合、同じサービス内容であれば、仕事の実務は殆ど変わりません。
職場を変えるという意味での「転職」は本当にスムーズです。
そんな中、今の職場でうまくやっていけなくなって、
「職場を変わりたいな」と考えている介護職の人が、もし近所にいて、
タイミング良く、近くの介護事業所のチラシを見れば、
面接に来てくれる可能性は高いのです。
近所であること、そしてタイミングが合えば、
自社にとってベストな人材を確保できるチャンスがあるのです。
タイミングは大事なので、できればポスティングは、3ヶ月に1回、
季節毎に1回位を目安に配布するのが良いでしょう。
初回から反応があるかもしれませんが、本当の勝負は2~3回目からです。
関係づくりには時間がかかります。
ただ、あまり頻繁ですと、しつこいと思われたり、
あるいは人材が定着しない事業所と思われる可能性があるので、
反応があってもなくても、近所へのポスティングは年に数回がベストです。
そして、チラシは、求人内容だけでなく、
ちょっとした生活情報、近所のおいしいお店、便利なお店など地域情報を合わせて提供してくださいね。
ここが重要です。毎回同じ求人チラシだけなら、格好のクレームネタになってしまうだけです。
地域密着の姿勢をしっかりアピールして欲しいと思います。
また、その姿勢は、近所の求職者に親近感を持ってもらうことにもつながります。
人材不足の状況は、益々厳しくなります。
求人広告もいいですが、長期的視点をもって、
一番身近な、地域に根付いた人材確保の仕組みづくりを始めましょう。