世界最低の睡眠時間

2020-10-27 リリース

経済協力開発機構(OECD)による平均睡眠時間の調査(Gender Data Portal 2019)によると、

米528分、英508分、仏513分、スペイン516分、中国542分と、

1日の平均睡眠時間が500分を超える国が多い一方で、

日本は442分と最低レベルなのだそうです。

さらに、日本生産性本部が公表している「労働生産性の国際比較2019」によりますと、

米、英、ドイツ、フランス、カナダ、イタリアの主要先進7ヶ国で比べると

1970年から2018年まで48年間の全期間で日本は最下位となっています。

 

日本人は真面目で、勤勉で、良く働くのだとは聞いていましたが、

こんなに寝ずに頑張っているのに、生産性は50年間に渡って最下位が定位置?

というか、寝ないからいつも疲れていて、生産性が上がらないのではないかと思ってしまいます。

あまりにも悲しい話じゃないですか。

ということで、みなさん、とにかく寝ましょう。

夜遅くまでスマホでSNSに入れ込んだり、youtubeやゲームに夢中になったりせずに、

早く布団に入って寝ることです。

 

良質な睡眠を確保するための3つのコツ。

まず1つ目は、起床時間を合わせる。

7時なら7時に起きるという毎日の起床時間を合わせることから始めるのがコツです。

そして、そこから逆算すると世界標準の8時間睡眠確保のためには、

寝る時間は23時までにということになりますね。

寝る時間はついつい遅れがちになると思うのですが、

起床時間は、出勤することを考えると、同じ時間を習慣にするのは比較的容易なはずです。

大切なことは、毎日同じ時間に寝て、起きるというサイクルが大事らしいので、

まずは起床時間を守るところから始めてみましょう。

 

2つ目は、最初の90分に全集中するということです。

入眠直後のノンレム睡眠の深さが、睡眠の質に大きく影響します。

そのためには、入浴をうまく活用し、寝る90分前に入浴を終えるようにしておくと、

いったん上がった深部体温がゆっくり下がっていく過程で、自然に眠くなり、

スムーズな入眠につながります。

 

3つ目は、20分の昼寝をすることです。

日中の20分の昼寝は夜の睡眠3時間分に匹敵するともいわれ、

非常に効果的な睡眠ができるのだそうです。

昼食後は眠くなるものですが、その眠気を使って昼寝をしますと、

起きた時、頭がスッキリすることに気づけると思います。

午後からの仕事の生産性が上がります。

介護職の場合は夜勤をしている人も多いと思いますが、

夜勤当日は出勤までに20分の昼寝をしっかりとって夜勤に備え、

夜勤明けの日は、帰宅してからすぐ寝るよりも、

体を動かすなどして、何とか午前中を乗り切り、

昼食後20分の昼寝をしっかりとって、

夜は普段通りの時間に寝て、

翌朝も普段通りの時間に起きるというようにすれば、

睡眠サイクルの崩れを最低限に収めることができます。

 

睡眠は、免疫力を高め、生産性を高めます。

コロナウイルス感染予防対策にもなるのです。

忙しいとついつい睡眠時間を減らしがちになりますが、

睡眠は、自分への投資であると割り切って、

とにかく8時間を目標に、早く寝る習慣をつくりましょう!

 

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