コロナウイルスでマスクが足りない
世間では、コロナウイルスでマスクが手に入らないと結構な騒ぎになっているようですね。
介護事業所でも、マスクが足りない!と困っているんでしょうか?
マスクよりも大事な感染予防があるのに、そんな状況でいいんでしょうかね。
他者に感染させないためのマスク、つまり咳エチケットは、
飛沫感染を防ぐために、一定の効果があると思います。
また、感染者への医療処置や介護支援を行ったり、
ノロウイルス感染者の嘔吐物や排泄物の処理をする時、
こんな時も、マスクは必要でしょう。
その代わり、使用後はすぐ廃棄しなければなりませんよね。
では、上記以外の理由で常時装着しているマスクはどれほど有効なんでしょうか?
私は、常時装着しているマスクなんて殆ど意味がないのに、お金がもったいないだけだと思います。
特に始業から終業まで付けっぱなしのマスクなど百害あって一利無しです。
そもそも、マスクは、基本的にガーゼの部分を1回手で触ったら終わりなんですよ。
だから、わざわざ紐の部分を触って、マスクを装着するんですよね。
そんな基本的なことも知らずに、まあほぼ100%に近い人が、
どれだけ汚れた手(失礼)で、何度もマスクに触れていることか!
感染する理由は、飛沫感染よりも接触感染が殆どですよね。
接触感染は、感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れるとウイルスが付き、
他者がその物に触れるとウイルスが手に付着し、
その手で口や鼻を触って粘膜から感染するという流れです。
ですから、1日中同じマスクをして、何度もマスクに触っていたら、
どれほど不衛生で感染リスクが高まるか、ちょっと考えてもらったらわかることだと思うんですけどね。
では、いかに感染を予防するか?
手洗いを徹底する!1ケア1手洗いを徹底するのみです!
アルコール消毒よりも、シンプルに流水での手洗いの方が効果があります。
理想的には、石鹸を使って丁寧に手洗いすれば、
限りなくゼロに近いレベルまでウイルス除去できるのですが、
流水で15秒間手洗いする、ただそれだけでも99%までウイルス除去できるのです。
手洗いの効果は絶大なのです。
まだまだ、コロナウイルスが治まる気配はありません。
水際対策が不十分なため、日本国内の感染者も増えていくでしょう。
みんなマスクが大好きですから、マスクが1枚も手に入らなくなる時が来るかもしれません。
そうなれば、病院や介護施設も大騒ぎになるんでしょうね。
私は、別にそうなってもいいのではないかと思っています。
というのは、
マスクが足りないのなら、常時装着は禁止し、必要最低限の使用にとどめ、
手洗いこそを徹底しようと、本来あるべき方向に意識が向かい、
正しい感染予防ができるようになるいい機会になるのではと思っているからなのです。
私はこれまで、マスクを自分の意志で買ったことは一度もないですし、
これからも買うつもりはありません。
それでも、社会人になってから30年、予防注射もしませんが、
インフルエンザにかかったことなど一度もありません。
手洗いを徹底し、体調管理に気をつけていれば、マスクなどなくても大丈夫です。
そして、サービス業として介護を考えた場合、
マスクを付けると、互いの表情がわからなくなり、
利用者に対しても、いいサービスができません。
対人援助職は、
利用者と笑顔で関わり、会話をかわすことが
最低限の、当然の、必須のサービスなんです。
マスクなんかつけて、いいサービスなどできません。
今回のコロナウイルスをきっかけに、
特に介護業界においては、1ケア1手洗いを徹底し、
冬が来たら全員マスク装着という悪しき習慣を正すチャンスにして欲しい
と本気で願っています!
咳エチケットを除いて「マスクを常時装着しなさい」とは一言も伝えていない厚労省の感染対策Q&Aです。
どうぞ、ご覧になって下さい。