これからは75歳以上が高齢者

2018-09-30 リリース

人生100年時代と言われている中で、

遂にというか、ようやく高齢者についての定義を見直す動きが出てきているようですね。

平均寿命が全国トップレベルである長野県の長野市と松本市が、

一般に65歳以上とされる「高齢者」の定義を

75歳以上に見直すことを呼び掛ける共同提言を発表しました。

2つの自治体による取り組みは全国的にも珍しいとのこと。

長野市によると、

今年5月、加藤市長が松本市の菅谷市長を訪問した際、高齢者の定義のことが話題となり、

「市民の意識を変えるために一緒にやろう」との考えで一致。

75歳以上の新たな名称も検討したらしいのですが、

『高齢者』に代わる名称を普及させることは難しい等の理由で、

最終的には高齢者の定義を見直すという共同提言に至りました。

65歳からが最も輝く時期、人生の全盛期であるという力強い共同提言です。

両市では今後、県や県内の他の市町村に賛同を呼び掛けるとともに、

提言の趣旨に沿ったさまざまな活動を推進していくとのことです。

 

人に思いを伝えていく中で、やはり言葉の持つ力は大きいのです。

65歳から高齢者というイメージがあると、

無意識に、心も身体も高齢という方に持って行かれます。

人の潜在意識に働きかける「思い込み」はバカにできません。

私の周りの65歳以上の方々は、元気で溌剌とした方が圧倒的ですし、

高齢者と呼ぶのは、あまりにも可哀想で、また失礼だと思います。

 

高齢社会がこれからも、確実に進んでいくのは避けられない事実です。

でも、その事実を私たちが、どう受け止めるかという認知の仕方は、

どうにでも変えることができます。

これだけ平均寿命が延びたのですから、世の中の変化に合わせて、

言葉の定義もドンドン変えていくべきだと思います。

長野県は、以前から健康寿命を伸ばすために、様々な取り組みをしています。

その長野県から、高齢者の定義を見直す動きが生まれてきたことは歓迎すべき事だと思います。

愛媛県もぜひ、この流れに乗って欲しいですね。

まあ、自治体がどう考えるかはどうあれ、

少なくとも私たち一人一人の考え方として、

65歳以上が高齢者であるというような定義は、今回の提言を機に、やめにしませんか?

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