お疲れ様でいいのか?
職場で互いに声をかけあうあいさつの一つに、
「お疲れ様」というのがあります。
ねぎらいの言葉として、決して悪くはないのですが
一日の仕事が終わったあとならまだしも、
日中も社内で顔を合わせる毎、人が変わる毎、
何度も「お疲れ様で~す」というのは、
ちょっと意識し始めると、すご~く違和感を感じるのです。
まるで、仕事は疲れるもの、しんどいものという意識づけをしているようです。
「別に疲れていないのに、お疲れ様はないよな~」
「お疲れ様」に代わるもっといいあいさつの言葉はないのだろうか?
ということで、時々、耳にする言葉が
「お元気様です」
これも、まあ悪くはないのですが、なんだかしっくりきません。
そんな中で、私が注目しているあいさつは、
「ご機嫌よう」
なのです。
NHKの朝ドラで、吉高由里子さんから始まり、美輪明宏さんまで、毎回連呼してましたから、
ドラマのヒットと共に、言葉自体は、話題になったと思うのですが、
ハイソな方々が使う、上品でちょっと気取った挨拶というイメージがあるようで
現在の日本の職場には浸透しなかったようです(笑)
しかし、日本の古き良き言葉である「ご機嫌よう」というあいさつには、
今日もお互いに機嫌良く過ごしましょうとか、
次に会うまで、お互い機嫌良くいましょうとか、
あるいは、たとえ機嫌が良くなくても、一緒にいて良くしていきましょう、
というような意味が込められているのだそうです。
上機嫌な日もあれば、不機嫌な日もあるでしょう。
人の行動は気分に大いに影響を受けるものです。
そんな中で、いろいろあるけど、機嫌良くやっていきましょうよと、
職場で互いに声をかけあうことは、非常に大切なことではないかと思うのです。
何の前置きもなく、いきなり「ご機嫌よう」なんて、声をかけられたら
さすがに、違和感があると思いますが、
私たちの職場では、今日から「ご機嫌よう」でいきますよと、トップが決めて、
みんなで始めれば、怖くありません(笑)
組織の一体感を高めるのにも役立ちますし、来客の関心を惹くこともできるでしょう。
「なぜ、ご機嫌ようなのですか?」と尋ねられたときには、
本来の意味をお伝えすると同時に、
「こうしてスタッフみんなが、機嫌良く、働きやすい職場になることを願って、
取り組んでいるんですよ」
とさりげなくPRをすれば良いのです。