介護業界における研修の意義とは

2018-11-19 リリース

職員さんを教育していく上で、何が一番効果的かと言われれば、

やはり研修が一番だと思います。

まず、各事業所の管理者やリーダーが集まって行うような集合型研修の良さとしては、

他事業所の職員と関わることにより、知らなかった情報を得ることができたり、

良くも悪くも介護職員としてのレベルの違いを感じたり、

事業所の待遇面の違いに一喜一憂したり、自分が足りていない部分が見えたりすることでしょう。

このあたりは、実際に言葉を交わさないと知り得ないことではありますが、

自分の事業所だけという狭い世界にとどまっていては、モノの見方が偏ってしまうので、

他事業所を知るというのは、大切な事だと思います。

最低でも年に1回はこういった研修に参加してもらうと成長の良い機会となります。

 

それからもう一つは、自分の事業所に外部講師を招いて、職場全員が学ぶという職場内研修です。

研修というのは、何かしらの新しい知識を得て、自分たちの職場で実践していくことに意味がある訳で、

ただ知識を得るだけという、受け身型の研修では、意味がありません。

ですから、職場への波及効果を考えると、職員全員が同時に学び、同じ方向を向いて、同じ行動ができる

職場内研修の効果はより大きいものがあるかもしれません。

また、講師に事業所に来てもらえば、移動時間はかかりませんし、

より多くの職員さんに参加してもらうことも可能になります。

 

実は、介護職員さんが抱える不満の一つに、研修に参加させてもらえないという不満があるのです。

勉強できない不満というのは、一般の企業ではなかなか聞かれないのですが、

介護業界においては、学ぶ機会を与えてもらえないという個人的不満は、多く聞かれるのです。

認知症対応、介護技術、ノーリフトケア、ユマニチュード、

コミュニケーション、ストレス対策、介護記録などなど、

対人援助職の介護職員として、学ばなければいけないことはたくさんあります。

そして、自分の介護技術を向上させたい、

利用者とうまく関わっていきたいという気持ちは誰もが持っていると思います。

でも、それがうまくできないから、イライラしたり、自信を無くして、

自分に介護は向いてないなどと勝手に思い込んでしまい、

介護現場から去ってしまうような例も多々あると思います。

人の役に立ちたいという気持ちがあって介護の仕事を選んだのですから、

介護をもっとうまくやりたい、どうすればいいのかという勉強に対する意欲は、みんな持っています。

支援がうまくできて、利用者から喜ばれることを誰もが望んでいるのです。

 

介護の仕事は、全く経験がなくても、きちんと指導を受けることさえできれば、

ある程度のことは誰でもできるようになります。

しかし、専門職としてお金をいただいている以上、素人程度の介護を続けていたのではダメで、

プロとしての知識と技術の向上が求められます。そのためには努力と練習が必要。

これはどこの世界でも一緒だと思います。

少なくとも、

全く介護経験のない素人の人に基本的な介護のやり方を指導できるレベル

には成長して欲しいですし、

職員さん全員にそう思って欲しいですよね。

 

介護の仕事は、やる気のある人なら誰でも受け入れられる間口の広さと敷居の低さがあります。

その一方で、究めようと思えば、どこまででも究められる、奥の深さがあります。

100点の介護などないのです。

だから、介護の質を高めようと思えば、ありとあらゆる勉強が必要になるのです。

自分が学んだ事を現場で発揮することができ、今までうまくできなかったことができるようになると、

仕事へのやりがいが生まれます。

日常の業務が多忙な中、研修をやっている場合ではない、

人が足りない、業務以外の時間を取らせたくないと

職員さんに気を使っているつもりが、逆効果になっている可能性があります。

職員さんには学ぶ機会が必要ですし、求めているはずです。

過去1年以内に集合型研修、職場内研修にどれだけの職員さんが参加したか、振り返ってみてください。

貴重な成長の機会を取り逃がしているかもしれませんよ。

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