キャリア形成と人間関係づくり

2019-05-04 リリース

さて、新入職員さん研修の2回目ですね。

一通り、介護業界の説明をした後は、キャリア形成についての話をします。

キャリアについての考え方も、人生100年時代というキーワードが入ってくると、

今までのキャリアとは違った捉え方をしておかなければ、長い人生を持て余してしまいます。

これまでの人生80年時代ならば、

教育の20年、仕事の40年、老後の20年という3区分で考えれば良かったものが、

さらに20年追加されるわけですよね。

これを単純に老後の延長線つまり「老後の40年」と考えてしまうと、

ダラダラの人生になる可能性が非常に高い!

 

そこで20年を延長するというより、

80年人生の上に積み木のように積み上げる20年と考えるのが得策です。

教育期間を5~10年上乗せ確保し、得たスキルで仕事時代をギリギリまで伸ばすやり方です。

教育時代、仕事時代、老後時代に再配分する20年と捉えます。

それぞれの人生区分において常に100年を意識するということです。

仕事を三毛作にするという考え方もあるようですよ。

20代から40代にやる仕事、40代から60代にやる仕事、そして60代から80代にやる仕事。

それを介護業界に当てはめて考えるなら、

若い時は体力が必要とされる特養や老健で経験を積み、

40代からは在宅介護や在宅看護など、

体力より一人で完結できるだけの仕事力が求められる在宅支援の仕事をし、

60代からは、グループホームやサ高住など、

介護経験や人生経験も求められる場で、これまでの経験が活かせる仕事をする。

 

あくまでも例ですが、

こういったキャリアの積み方も、これからは必要とされるのではないかと思うのです。

要するに、1箇所だけ、1分野だけでキャリアを積むのではなく、

幅広くキャリア形成をする必要があるのです。

他の業界では難しいかもしれませんが、

介護業界なら、他分野の介護業務を経験することが比較的簡単です。

相乗効果で介護の専門性を高めることにも大いに役立つと思います。

 

また、人間関係の構築のためには、まず自分自身の性格特性を知るということで、

性格分類学であるエニアグラムについても、基礎的な部分とその考え方について、学んでもらいます。

AI時代と言われますが、AIが進化するほど、人間の本質が問われるようになってくるのです。

そういった時代の流れもあってか、エニアグラムを社内で活用する大手企業が増えてきています。

人をエニアグラムで管理しようというのではなく、外からではわからない人間の内面の情報を

タイプ分けしてみることで、より効果的に成長支援をしていこうというものです。

 

自分に特有の価値観を知り、相手にもそれぞれの価値観があるということを理解すれば、

自然に他者理解にも繋がります。

自分の普通は、他人にとっては普通ではないのです。

そういった思考特性や行動特性の違いを互いに知らなければ、

相手に合わせようがありません。

 

殆どの職場が大なり小なり人間関係で困っています。

そして、人が職場を辞める理由も、7~8割が人間関係によるものだと言われています。

それなのに「一番困っている人間関係づくりについて、何か取り組んでいることがありますか?」

と尋ねると、殆どの事業所が、「特にないですね」と答えるのです。

解決すべき重要な課題があるのに、何もしていない。

それでは、何も変わりません。当たり前の話です。

 

もちろん、エニアグラムが全てを解決してくれるわけではありません。

タイプ分類にしても、100%正しい訳ではないですが、

自分や相手をより理解するためのヒントにはなります。

エニアグラムにも相性診断があります。

うまくいく上司と部下の組み合わせがあれば、難しい組み合わせもあります。

でも、相性診断の本質は、合わないからといって諦めたり投げ出したりするのではなく、

合いにくいからこそ、どのようにうまく付き合うかを考える事にあるのです。

それこそがエニアグラムを学んだ方が良いという理由なのです。

 

まずは、自己分析を行い、長所短所を知り、

相手との価値観の違いがわかったら、タイプ別に人間関係づくりを行う。

こういったことも、

あらかじめ新入職員さんに伝えておけば、職場により溶け込みやすくなるでしょう。

さらに職員全員のエニアグラムタイプをオープンにしておけば、自分と同じタイプを見つけて、

互いに親近感を抱き、スムーズな人間関係づくりに役立つこともあるのです。

新入職員さんに対しては、とにかく人間関係づくりの支援が必要不可欠です。

少しでもその負担を減らすような仕組みづくりが職場にも必要ですし、

そういった人間関係づくりをみんなで学ぶ研修が必要ですね。

 

前回と今回の2回にわたって、新入職員さんの研修について、取り上げてみました。

「介護業界の魅力を伝える」「100年時代のキャリアの積み方」「人間関係づくりのサポート」

本編の研修では、

これに加えてセルフケア、チームワークづくり、自分発信のコミュニケーションなどが

含まれますが、これらについては、コラムで何度か取り上げているので、割愛します。

それ以外にも伝える内容は、いろいろあると思いますが、参考にしていただき、

数ある仕事の中から介護を選んでくれた貴重な新入職員さんが、

あなたの職場で長くお仕事を続けてもらえるよう、しっかり教育していただきたいと思います。

そして、困った時には、春の出前研修も、ぜひご活用ください!

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